ポップなのになんとも不穏な感じのタイトルが気になり、読み始めました。これは強烈です。学園ラブコメのような滑り出しから一転、エルフェンリートのアレを思わせる血の惨劇が……その後も息をつかせぬ怒涛の展開で読み手側は翻弄されっぱなし。登場人物の名称も個性的で唸らされます。梗概っぽい短めの聖書部分を前置きすることで、軽ーくネタバレしつつ本文への興味を惹かせる手法もナイス。そして読了後にタイトルを思い返して、更に唸らされるという……第2章、首を長くしてお待ちしております!!
拝読途中ではございますが、簡単にレビューを書かせていただきます。この作品の最大の特徴は、「斬新な構成」と「読みやすさ」です。「真約聖書」の部分で話のあらすじをなぞり、「本文」で物語の肉付けがされていく。小説の製作過程を見ているような構成です。この目新しさと、読者を煽るような作品タイトルが、まず読者の目に留まりやすいと思います。そして、その構成をする事によって、物語の本筋が見えやすくなり、結果的にすらすらと読めてストーリーが入ってくるような魅力があります。他者にはない個性を持った作品です。
聖書の文と本編が交互に提示され尚且つ聖書に即した展開を見せていくのがこの作品のスタイル。これ、最初にプロットをしっかり練っておかないと出来ないですよね。続々と登場するキャラクターは一癖も二癖もあり魅力的で読んでいて楽しいです。各話は文字数もそんなに多くなくサクサク読めてしまうのもポイント高いです。中には一行で終わってしまう話もあって意表を突かれました(笑)