第7話:帰還
☆
病院は深夜を回り、僕はベットの上。
そこで僕はベルトにより縛り付けられていた。
「寝ろ」
ガムを噛みながら、姉が僕を見下ろして言う。
病院を抜け出し夕方頃ボロボロになって帰ってきた僕は、両親や病院の人達にそれはもう怒られ、健康チェック後この
母が一晩中監視すると言い出し、それをいいことに僕は姉を希望した。
死ぬかもしれない
姉さんの顔を、見ておきたい
両親の説得の
「2時までは目を閉じててほしいな」
その言葉に姉は片方の眉をピクリと動かし、
「よし、2時まで起きててやる」
そういってパイプ椅子を足で引き寄せ、行儀悪くドカッと座る。
そして僕にガンを飛ばしながら監視を続行した。
そうだよ、なんだかんだいって姉さんは……
うん…、乱暴だった記憶ばかりだ
「おやすみなさい」
できることは、全部やった
さあ、あの世界へ戻るぞ
昼の疲れが効いたようだ。
目を閉じると泥に沈み落ちるように、僕は異世界へ帰るのだった。
☆
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