18.
イヴァナス家は古くからアイゼル家に仕える一族である。その起源は建国時にまで遡るといわれている。
ロイもまた、生まれたときからアイゼルに仕える盾として教育され、彼の兄も弟も、父も祖父も曽祖父もまた、同様にアイゼル皇族に仕えるために育てられた。ロイは同年代であった第四皇子に幼いころから仕えることとなった。皇子は彼に友人のように接することを望んだが、ロイはあくまで身分を弁え、一定の距離を保ちながら皇子の近衛として尽くしてきた。
そのロイも、皇子の企みを聞かされた時には耳を疑った。キールニールの棺を引き上げ、九ヵ国封印を更新する。さすがにこの場は、礼を失してでも諫めるのが役目ではないかと思った。だが、皇子は本気だった。誰にも理解されることのないだろうという企てを、ロイにだけは信頼して話してくれた。ならばこそ、その信頼を裏切るわけにはいかなかった。
ロイにとって皇子の命令は絶対である。ロイはただ皇子の手足だ。いかなる命令でも確実に、忠実に実行する。彼にはそれだけの能力がある。
固有魔術〈不眠戦域〉。それは、要するに寝溜めの能力だ。睡眠・休息の前借り。あらかじめ必要以上に睡眠をとっていれば、いずれ疲労により睡眠が必要になっても、「余分に寝ていた」という事実から睡眠行為の代替ができる。これは最大で1年継続する。ただ「寝なくてよい」というだけではなく、通常であれば数時間の持続は困難とされる感覚保護も四六時中継続することさえ可能だ。
つまりは疲れ知らず。この固有魔術の強みは、敵からすれば突くべき弱点が存在しないことにある。
だからこそ彼は、片手で剣を突きつけその姿勢を維持したまま、いつまでもそうしていることができる。
「殿下の信頼は得られなかったか。無理もない。目的を話すことはできないし、俺も彼にはいろいろ隠していたこともあった」
カティアはロイに剣を向けられながら、腰を下ろして静かに語り始めた。
「ドルチェも、グロウネイシスも、結局は第四皇子の協力を得るために用意した“それらしさ”の演出に過ぎない。彼の協力は必要不可欠だった。一方で、彼の目的が俺の目的と対立する可能性も少なからずあった。彼がどのように事態を収束させるつもりなのかは複数のパターンが考えられたが、確証はなかった。ゆえに、俺はドルチェを使うことにした。彼女の動きを観察すれば、逆算で皇子の意図も読める」
「これ以上無駄話に付き合うつもりはない」
ロイはただ冷たく言い放つ。
「皇子の姿が見えないが、今はそのドルチェと戦っている最中なんじゃないか?」
ロイは答えない。
「皇子を助けたい。普通に戦えば、おそらく彼女には勝てない」
「動くな、といっているはずだ」
「俺が動く必要はない。そうだ、そこの……そこのお前」
「俺か?」呼ばれたのはレックだった。
「警矢のようなものはあるか? それを空に向けて撃て」
「なんの話だ。彩光弾ならあるが」
「それでいい。それが皇子の助けになる」
嘘ではない、ということがレックにはわかった。同時にそれは、おそらくあの二人にとっても助けとなるだろう。レックは速やかに装填作業に移る。
「待て」止めるのはロイだ。「その男の指示には従うな。従えば斬る」
***
リミヤとアズキアの二人は突発的事態を前に数秒ほど呆けてしまっていたが、すぐに動き出した。王子の放った
アズキアは心臓を、戦意を斬り伏せ、リミヤは頭部を殴打し脳震盪で眠らせていく。それはまるで風のように。
「どいて!」
ドルチェは自らを治療中だった祇女を横へ蹴飛ばし、自身もその反動のまま避ける。アズキアの剣はそれを追尾し、捉えようとする。ドルチェは体勢が悪かった。ゆえに、アズキアの剣に左腕を斬られてしまう。
ただし、それは実体のない〈意葬剣〉。ただ通過し、左腕から戦意を奪う。外見上に傷はない。即座にドルチェは自己回復で左腕を治癒する。その隙に――祇女がアズキアの間に立ち塞がる。さらにリミヤの前にも。しかし実力差は歴然。時間稼ぎといっても数秒だった。だが、それで十分。
残るは、ドルチェただ一人。
リミヤ、アズキア、
――さっきの、あの体勢でおれの剣を受けるのではなく避けたのは。
と、アズキアは考える。初見の相手は多くが反射的に、剣を受けて防御することを選択肢に入れたままにしてしまう。よく見れば非実体の剣らしいと推定はできるが、実際に受けてみなければそれは身に沁みない。アズキアにとってそれは強みだった。
だが、ドルチェは確実に知っていた。「あの剣を受けてはならない」と。つまりはそういうことだ。
「皇子! たしかに、“心が読める”ってのはマジみたいだが……なら、どうすりゃいい……んですかね?!」
それを聞き、皇子は不機嫌そうにため息をついた。
「話を聞いていなかったのか? “心を読む”、じゃない。あるいは“記憶を探る”、そういった類の魔術は軍にも〈風の噂〉にも重宝されているし、僕も覚えがある。強力で有用、だが対策も明白だ。すなわち逆走魔術。深淵を覗くものは深淵から伸びる手に掴まれ引きずり込まれるリスクを背負う。それらは
だが、彼女は違う。いくら逆走魔術の網を張ってもかすりもしない。つまり、彼女は
ドルチェからすれば、わざわざそんな話を黙って聞く道理はない。祇女の持っていた戦鎚を拾い、振り上げる。「様子を伺う」必要がないからこそ、彼女は大胆に動ける。
「
大地を穿つ。地鳴り、地割れ、確かだったはずの足場が揺らぐ。それでも、リミヤとアズキアは敵から目を離さない。この隙に、当然敵は攻めてくる。ドルチェは鎚を捨て、代わりに別の武器を拾った。
職杖――それは祭礼用の棍棒だ。
横薙ぎに大振りに、足場の不安定なリミヤに回避はできない。彼女は斧で、その攻撃を受ける。
「!?」
鈍い金属音が鳴り響き、彼女は異常に気づくのに数瞬を要した。
――離れない。
職杖が斧に吸着し、溶接されたかのように一体化していた。すなわちその数瞬、リミヤは両手を塞がれていたことになる。
「かはっ……!」
がら空きの腹部に、ドルチェの爪先蹴りが深く突き刺さった。内臓が捻転し、胃液が逆流する。
リミヤはもはや邪魔になった武器を手放す。それでも、やはり一手遅い。ドルチェは回転力を失わず、さらなる蹴りがリミヤの側頭部へ――かろうじて左腕で防御。それは、ほとんど無意識的な反応。リミヤの意識は朦朧としている。続くドルチェの頭突きには反応できず、直撃を顔面に受けることになる。
「リミヤ!」
さっきと同じだ、とアズキアは思った。背後を見せていても、あの女に隙などない。そんなことはわかっている。だからといって、向かわないわけにはいかなかった。
ドルチェは心を聴く。二度にわたりリミヤを優先して攻撃してきたのは、つまりそういうことだ。ドルチェは、リミヤの〈状況設定〉を知っている。だからこそ、リミヤはドルチェにとってここにいる誰よりも真っ先に潰さなければならない敵なのだ。
「なっ」
鎖。これは星球と柄を繋ぐための鎖。それは明らかに長く、蛇のように長く、背後から突如生き物のようにアズキアに巻きついてきた。こんなものすぐに引き離せる、が、間が悪い。ドルチェはすでに目の前。
後ろ回し蹴り。踵がアズキアの顎に刺さる。そのまま彼女は胴体ごと半回転し飛ばされていった。
「いやはや、本当に強いな」
その声は皇子。彼は、祇女の一人を引き起こし、その首に刃を突きつけていた。皮一枚斬り裂かれ、血が滲み出ている。
「ただの余興だ。これで君がどんな反応をするかと思ってね」
皇子は余裕ぶるかのように軽くよそ見をする。
ドルチェは応えない。ただじっと、皇子とその人質を見つめていた。
「どうした、いつもの笑顔は。この状況は笑えないか? 君にとって部下は大事なものなのか?」
「おーじ様は」ドルチェは小さく口を開く。「違うんですか?」
「僕は僕にしかできないことをやる。それ以外のことはしない」
「お姉さま……」刃を当てられた祇女は、泣き出しそうなか細い声を漏らしていた。
「ほら、助けを乞うているようだぞ。まあ、そんなことはどうでもいい。君にはいろいろ聞いてみたいことがあってね」
ドルチェはただ、表情を変えぬまま黙ってその話を聞く。
「君は本気で、キールニールを目覚めさせるなんてことができると思っていたのか?」
対し、ドルチェは、目を伏せながら静かに口を開く。
「……おーじ様や、カティアさんが、実のところ本気でないのは知っていました」
「だろうな。それが君の固有魔術だ。君の一連の狂人じみた言動。それらはすべて固有魔術を隠すための努力の一端。君は狂人を演じていただけだ。違うか?」
「変なことをいうんですね、おーじ様は」
「だからこそ気になる。君の本性が理性的なものであるとすれば、キールニールの覚醒など途方もない夢物語などということはわかりきったことだ。この島の誰もがそんなことわかっていながら、別の目的のためだったり、あるいは夢のような陶酔感に浸るためだけに、この計画に参加した。君も後者か?」
「いったい、さっきからなにをおっしゃっているんですかおーじ様は」ドルチェは拳を握り、顔を上げ、叫ぶ。「万が一にでも可能性があるなら! やってみないとわからないじゃないですか!」
ブエルは、思わず目を丸くし、言葉を失った。
「……失礼。君は、やはり狂人だ。そして――」
「まっ」
「そして、これはもういらないな」
ブエルは人質としていた祇女の首を斬り落とし、その胴体を駆け向かってくるドルチェに向かって蹴り飛ばした。その衝撃にドルチェは怯み、気づけばブエルの姿を見失っていた。
背後。すぐに振り向く。彼がなにをしようとしていたのかは、すでに知っているのだから。
「おっと」
ブエルの剣は空振り、ドルチェは距離をとる。彼女は冷や汗を流していた。
「やはり不意打ちは無理か。だが、答え合わせはできたな。おい、起きろ」そういい、足元に転がるリミヤを足蹴にする。「そっちも起きたか?」アズキアは脚を震わせながらも立ち上がっていた。
「どこまで話したかな。そう、彼女の魔術は
そこでふと、皇子は起き上がったリミヤの方を見る。
「え、あ、はい。私も考えてました。彼女の戦い方は少し不自然だと」
「そっちは?」
「んあ?! いやその、えっと……」
「はあ~~~」皇子は呆れ顔に渾身のため息をつく。
その様子は、いかにも隙だらけに見えた。だが、ドルチェは仕掛けない。仕掛けられなかった。皇子にはすでに〈聴心〉の条件を看破されていたからだ。
「彼女を見るな。自身に目を向けている相手の心を聴く。それが彼女の固有魔術だ。ただし、おそらくは少しばかり時間差がある。5秒か10秒か、見続けてようやく対象になる。そんなところだ。つまり一瞬でも視線を切れば、しばらくは彼女も無明に立つ。ま、本来心なぞ聴こえないのだからそれで五分だが。いや……」皇子は再びドルチェへ向かう。「三対一か」
「だ、だけどよ皇子……殿下? 戦闘中に視線を逸らすって難易度高くないか?」
「はあ」皇子の呆れは頂点へ達する。「君は本当につまらんな」
皇子が次になにをするつもりなのか。向かい合い問答をはじめていたそのとき、彼は仮説に基づき何度かドルチェから視線を切っていた。そのときからずっと、皇子は定期的に視線を切り続けていた。ゆえに、そのとき彼がなにを考えていたのかは、ドルチェにもわからない。
だが、わかっていることもある。仕掛けるときは、必ずこちらを見る。こちらを見たからには、すぐに仕掛けるはずだということ。アズキアのいうよう、戦闘中に相手から意識的に目を逸らすのは簡単なことではない。要は、注視せざるを得ない状況をつくる。いつもしてきたことだ。
が、思わぬところから、その計算は崩れ去る。
「彩光弾?! なんで!」
突如北の空に花火が上がる。それはレックの、「すべてが終わった」ことを意味する合図だ。だが、当然すべては終わってなどいない。敵は、ドルチェはまだ目の前に立っている。目の前に――。
それは絶好の好機だった。全員が、ほんの一瞬、夜空に打ち上げられた光に目を奪われた。予期しない外因によるものであるがゆえ、いくら対戦相手の心を聴いていても、ドルチェにも想定外。
三人が一斉に動き、ドルチェを囲む。ドルチェは連接棍棒を手に取りそれを振り回す。遠心力に引き伸ばされるように、長く伸びた鎖に繋がれた3頭の鉄球は彼女を中心とした暴風雨と化す。先端速度はゆうに目を超え、肉を抉り骨を砕く凶器と化している。そのうえ、鎖は伸び縮みを繰り返し射程すら不規則。
対処のしようはある。避けられなければ、受ける。一度止めてしまえばいい。そこに必ず隙は生じる。リミヤは意を決して前へ出る。
が、それよりも早く。
皇子は、転がっていた祇女の身体を、暴風雨のなかに投げ込んだ。
人間挽肉の出来上がりだ。肉が舞い、血が散り乱れる。砕けた骨も飛礫のように。
「あれ?」
だが、止まらない。人間一人の質量を細切れにしても、暴風雨は止まない。
「そこぉ!」
リミヤは、鎖を狙った。先端の鉄球は見えない。だから鎖を。
狙い通り、リミヤは斧に鎖をひっかけた。
それで止まるわけではない。慣性というものがある。斧を新たな回転軸に、3頭の鉄球はそのまま、リミヤの背に突き刺さった。
その決定的一瞬をアズキアは見逃さない。
踏み込み、駆け出し、その心の臓へ向けて。
一閃。
敵の戦意を、斬り裂いた。
「リミヤ!」
ドルチェが倒れ、リミヤが倒れる。アズキアはリミヤのもとへ駆け寄り介抱する。
「あはは、一応対衝撃障壁で防いだから……かはっ!」
「しゃべんなって! えっと、おれも多少は治癒魔術使えるから……」
そうこうしているうちに、皇子は一人静かにドルチェのもとへ歩み寄っていた。
「ん?」アズキアがそれに気づいたとき。
皇子は、ドルチェの首を刎ね飛ばしていた。
「おい!」
「え?」アズキアの怒声に、皇子はきょとんとした顔を見せた。
「なぜ殺した」
皇子はしばらくぽかんと口を開けたまま、しばらくして合点がいったように手を打った。
「そうか、生け捕りにして事情聴取とかいるのか。気が回らなかったな。許せ」
「そうじゃない」アズキアは怒りを隠せない。「殺す必要はなかったはずだ」
皇子の表情がみるみる曇っていく。その眼差しは軽蔑のものへと変わった。
「彼女は、初めから詰んでいたんだ。キールニールの目覚めなどという馬鹿げた夢を見て、万が一もない可能性に飛びついた。誰も彼も本気でできるはずはないと思っているなか、彼女だけが本気でそれを信じた。彼女は彼女なりに手は尽くしたのだろうが、結果はこれだ。捕まっても極刑は免れないだろう。ま、僕としてはそのとき余計なことを話されても困るというのが本音だ」
「あんたのやろうとしていることは、本当にこれだけの屍を積み上げるだけのものなのかよ」
「当然だ。というより、こんな計画に賛同し集まってくる人間になど、なんの価値もないだろう?」
アズキアは皇子を睨みつけた。自国の皇子とはいえ、決して相容れない価値観の持ち主だとわかったからだ。
「先ほどから不敬が過ぎるな、女。とはいえ、一定以上の仕事はした。許そう。君たちは棺を確保してくれ。僕はロイとカティアを探す」
***
「なぜ撃った!」
ロイはレックに対し激昂する。だが、宣言に反して斬ってはいない。レックにはそれが嘘だとわかっていた。
「あんたの受けた命令はカティアを押さえること。あんたが俺を斬るために動けば、カティアに隙を許すことになる。命令の確実性を優先してあんたは俺を斬れなかった」
「なぜその男の言葉に従った。罠だとは思わなかったのか」
「あー、いやー、そう。俺はカティアを信じていたからな」と、いうのは口から出任せであり、固有魔術のことを軽々しく口に出したくなかったためだ。
「信じていた……?」
「そうだ。そうそう、カティアさん、たしかあんた……〈17人の英雄〉とかの一人だって聞いてるぜ」
その言葉に、カティアは珍しく表情を変えた。
「どこでそれを……」
だが、カティアの関心はすぐ別に移る。カティアは西の方角をじっと見つめ、眉をしかめた。
***
同刻。
グロウネイシスの島から遥か西の遠洋に、海面を駆ける影があった。鼻歌交じりに、スキップで、それは凄まじい速度で海面を蹴り歩いてくる。
島から102km離れた地点で……76km、54km、19km、3km、200m――!!
影は跳ねた。大きく、高い水柱を上げて、島の中心部まで一気に跳び、降りてきた。
一転、空気が静まり返る。
なにかが、鐘柱の上にふわりと舞い降る。
リミヤも、アズキアも、第四皇子も、それに目を奪われていた。
褐色の足。赤い爪。全身を彩る奇異な紋様。すらりと伸びた手足、豊かに実った乳房は揺れ、腰は細く、極端なまでに性的な連想を催す肉づきをした淫靡な体型。まるで体重のないような軽さで柱の上に立つ。紋様で局部が隠されている以外は、ほとんど全裸にも見える妖美な女性。
それほどの異常な容姿をしていながら、この場の誰一人として彼女を認識することができなかった。
彼女の周りの空気が揺らめいて見えた。先ほどの死闘を児戯にすぎぬと一笑に付すかのただならぬ魔力。ただそこにいるだけで漏れ出した魔力が空気中の微粒子を侵蝕し、魔素として視認できるほど光の粒子のように舞う。狂気を湛えた笑みは捕食者そのものであり、死を連想させるに十分だった。
それでいて、この場の誰一人彼女を認識することができなかった。
ただ一人、ルール・カティアを除いて。
「来たな。魔族アイダよ」
森の奥から姿を現し、カティアは彼女を迎え撃つ。すべては、このための準備だった。
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