第6話 奥西圀誌三・ラシュナ誌

※以下URL七圀地図

https://pbs.twimg.com/media/DHA-CupUQAEWYWC.jpg:large


 ラシュナスタンは奥西圀Worubarshtの南端に在り、北側をカフバルフに遮られ、南は白海Dryay Spedアク・デンギズに臨んでおります。カフバルフを挟んで東にはルムド、北はダンダルヤ河平原、南西にはジャバルヌクの山々を挟んで、日没圀Widadafshの北端と接しております。カフバルフの南端とジャバルヌクの北端の間に狭い渓谷ラシュナ門があり、ラシュナスタンと奥西圀Worubarshtの境となっております。

 カフバルフの山並の麓には松や樅の森が広がっております。海と山麓の間の南北150frasang、東西60frasang程の土地は大小の丘に覆われ、その間に川が流れて狭い平野が点在しております。彼の地のブレグトール達の話によれば、かつて太古は豊かな森が広がっていたそうです。ラシュナグたちがやってきて、船を造るために木を切り倒して、低木だけが残された貧しい土地になってしまったそうです。

 

 ラシュナとはアルヤナグの国人Azadan、トゥルクズの国人Bodun等という意味であります。シャンドゥ―グの戦士Ratheshtarやアルヤナグの騎士Ashvaranと同じく、国人Azadanであります。我らの間では、戦車に乗ったり、馬に跨る者のみを国人Azadanと謂い、徒足立paygの者は国人Azadanとは見做しません。彼らの間では、豊かな者は騎士Ashvaranとなり、それぞれ富に応じて盾持Spardar槍兵Frashdar足軽Seldarになって事有る時に馳せ参じます。

 ラシュナグ達の軍隊は、大きな盾を構え、鎧を纏った徒士たちから成ります。彼らは、善く鍛えられ、善く練られております。将軍や隊長の号令一つで速やかに陣形を組み整えます。一人のラシュナグは一人の蛮人に敵いませんが、百人のラシュナグは千人の蛮人を抑えます。その力強い軍隊により、ラシュナグたちはカフバルフの南側のブレグトル達を切り従え、貢ぎ物を取り立てております。


 言い伝えによりますと、遥か昔ラシュナグ達は西陲圀Sawahの彼方の何処の地より海を渡ってやって来たそうでございます。海の民と言うに相応しく、ラシュナグたちは七圀の中でも最も船を造る技に長けております。船は大きく堅牢で、まるで海に浮かぶ木の砦の様でございます。またラシュナグは石を以て家や城を建てる技も見事でございます。海辺で船を泊めるのに良い要害の地を選んで、城壁を築いて国を建てます。陸処の戦いで敗れても、堅固な城に籠ります。城を囲まれても、船で糧を運び込むので、なかなか落とすことができません。例え城が破られても、兵民共々船で逃げれば、敵をそれを追って捕らえることができません。その様に戦いながら、白海Dryay Spedアク・デンギズの北岸に拠点を据え、カフバルフの南麓のブレグトル達を切り従えていったそうであります。

 ラシュナグ達が西陲圀Sawahの彼方の何処の地より来た証として、彼らの言葉は周りの国々の言葉とも全く異なります。セルダグ、ブレグトル、ヌフィーグ、ニャムドとも全く異なります。言葉の仕組みはトゥルクズ語に似てはおりますが、言葉一つ一つは似た所がございません。ラシュナグ達はタゲスという神から授けられた文字を用いております。その文字で自分たちの言葉を石に刻んだり、革に記します。奥西圀Worubarshtで最も広まっている書き言葉であります。


 ラシュナは九つの国に分かれております。それぞれの国主Zilahは親子兄弟で継がれず、毎年、国人Azadanたちの寄合で定めます。国主Zilahは、将軍Spahbadであり、法官Dadwarであります。法官Dadwarでありますが、神官Athrawではありません。その他に奉行Purth寄人Maru等の役職も寄合から選ばれます。これらの者が、法官Dadwar主計頭Amarkar、部隊長 等の役割を分担いたします。

 ラシュナの国人Azadanは、貧富貴賤の差に関わらず、自分たちは皆平等だと考えております。彼らが跪拝礼を取るのは神に対する他は、奴隷に落とされた時だけです。尤も奴隷ですらも、主人に対して跪拝礼を取るのは、命乞いをする時くらいであります。故にラシュナの国々は、あまり進んでアルダクシャフルに臣従しようとしません。

 ここで一言申し加えます。アルヤナグでは、参拝者は神々に、臣下は君主に、奴隷は主人に跪拝礼をとることは極当たり前なことであります。ラシュナグ達の間では、奴隷ですら主人に滅多に跪拝礼をとることはありません。さながら、我々の間では牛馬が主人に跪拝礼をとらない様なものであります。ラシュナグ達の奴隷に対する扱いは、我々の牛馬に対する扱いよりも酷いのであります。


 ラシュナグの神官Sepenは鬼神を祭ります。ラシュナグ達が恐れ敬う七柱の鬼神達は、天神ティニス、大地の女神ユニ、戦神ラルン、海神ネスンス、知恵の女神メンルヴァ、酒の神フフルナス、愛の女神トゥランであります。他にも数多な鬼神達がおりが、最も重く見られているのが隠れたる時間神Zurwanヴォルトムナスであります。この隠れ神が神々や世界、人や鳥獣を創造したと信じているそうであります。

 ラシュナグ達は、人の一生、国の命運は端から鬼神によって定められていると考えております。彼らの中で大神官Herbedと見做される者は、卜占師Silhであり、腸占いや稲妻占いで神意を見測ります。正しく神意を見測った上で、正しい祭儀を行えば、人の死や国の滅亡を先に延ばせると考えているそうであります。腸占いや稲妻占いの権威は絶大で、それによって吉凶を占い、交戦や和議などの国の大事を定めます。占いの結果次第では、鳥獣を生贄とするのみならず、人身御供すら鬼神達に捧げるそうです。それら占いや祭儀の他、造船、建築、冶金等の技も皆、タゲスという神によって教えられたそうであります。

 卜占師Silh国人Azadanによって選ばれるわけではありません。また必ずしも神官Sepenの家の者がなる訳ではありません。聡明な者が若い頃より、卜占師Silhより、卜占の技や祭儀のやり方、呪文や詩篇などを数十年にわたって学ぶそうであります。彼らは特別な存在であり、兵役にも就かず、国政の役職にも就きませんが、大神官Herbedの如く大きな力を振るっております。


 ラシュナスタンは九つの国から成ります。九つの国は、北側の古き四つの国々フスシュプラルと南側の新しき五つの国々マフシュプラルに分かれております。またフスシュプラルことをトゥティナ・ラシュナル、マフシュプラルをトゥティナ・セサナルとも言い分けることもあります。

 ラシュナスタンの国々は、国力の大小にかかわらず、夫々が皆対等だと思っております。故に一つの国に纏まろうとせず、夫々の国が商いや土地を廻って相争っております。


 トゥティナ・ラシュナルは、フフルンサ、ファル・スラサ、ベトルナ、クレスナの四国から成る北の古き国々であります。ラシュナの古き俗を守り、自らを真のラシュナと呼びます。国人Azadanたちの間の貧富・貴賤の差は小さく、皆々の寄合によって国主Zilahを定めて、皆々が話し合って祭事をなします。かの地域の奥には森や丘が広がり、ブレグトルに似たドルナタルという民たちの諸族が暮らしております。その殆どが四国に属しております。


 ガヴェ・フフルンサルの河口に大きな島があり、その島にフフルンサの国がございます。島の真ん中の丘に酒の神フフルナスの社があり、島の浜沿いに城壁が廻らされております。ラシュナグ達は良い葡萄酒を造ります。フフルンサの葡萄酒も美味ですが、ラシュナの葡萄酒の中で特にい秀でているわけではありません。この国は酒の神フフルナスを祭り、祭礼の時には葡萄酒に酔い狂います。その習俗はカフバルフの北のパルシュナにも広がっております。ガヴェ・フフルナンサルを通じて、上流から木材や石材を切り出し、他のラシュナグの国々に齎しております。フフルンサの人口は八万七千で、兵にえる者一万七千であります。


 カフバルフと白海Dryay Spedアク・デンギズに挟まれたガヴェ・フフルンサル河より西の地は、ペレンディバルと呼ばれ100frasangほど西に延びております。その先の事はラシュナグたちが知っていますが、決して余所者たちには教えません。かのペレンディバルの地は、カフバルフから流れる数知れぬ河、カフバルフに連なる数知れぬ山や谷にペレンディグというブレグトルに似た民が棲んでおります。ブレグトルとセルディグとの合いの子と謂われております。彼らは小舟を造ってラシュナの船を襲います。ラシュナグ達は屡々ペレンディグを平らげに攻め入りますが、その度にペレンディグ達はカフバルフの奥に逃げ果せます。


 フフルンサの南30frasangに、ファル・スラサの国がございます。ファル・スラサはラシュナスタンの中で、最も古く、最も大きく、最も豊かで、最も守りの固い国であります。嘗ては並ぶ国が無かった故に、シュプル・ラシュナルとも呼ばれております。大きな入り江の中に、三つの丘を持った島があり、その島の周囲に高い城壁を廻らしております。三つの丘には、神ティニス、大地の女神ユニ、海神ネスンスを祀る大社が建っております。入り江は周囲の島と丘が風を阻み、常に並穏やかな良き港になっております。故に白海Dryay Spedアク・デンギズの諸港から船が集まり、盛んに商いが行われております。その繁栄をメンルヴァナと競っております。人口は三十一万七千で、兵にえる者六万二千四百にも及びます。


 ファル・スラサの南10frasangに深い入り江があり、その奥にセトルナの国がございます。セトルナでは海神ネスンスを祀られております。人口は五万三千で、兵にえる者一万です。

 

 セトルナから東20frasangに、ガヴェ・ルムジャテルという河が流れ、その河を北10frasang遡った所にクレスナの国がございます。クレスナでは戦神ラルンが祀られております。ファル・スラサに次いで大きく、他のラシュナ諸国とは違い、商いを卑しみ、武を尊ぶ所があり、農業を国の基としております。人口は二十万八千で、兵にえる者四万です。

 

 南の新しき国々トゥティナ・セサナルは、メンルヴァナ、タルフナ、セルトルタ、セイズラ、セラの五国から成ります。凡て古きフスシュプラルより移って、ブレグトルの諸族を征服して造られた国々であります。新しき国マフシュプラルでは、国人Azadanたちの間の貧富・貴賤の差は大きく、最も有力なものが富や兵の力で自ら国主Zilahとなり、国王lauxumと名乗っております。ただ夫々の国主Zilah国王lauxumも親子何代にも亘って続くことはありません。屡々、国人Azadanたちが立ち上がって、追い出したり、殺したりします。暫く皆々の寄合で物事を決めておりますが、また新たに有力な者が国主Zilah国王lauxumとなります。


 クレスナから東30frasang、大きな河ガヴェ・メンルヴァルと長い島イルバ・メンルヴァルの間に角の様な土地の先に、ヌシュプル・メンルヴァルもしくはメンルヴァナと言う国がございます。河も島も国も、ラシュナの知恵の女神メンルヴァに因んでおります。

 ガヴェ・メンルヴァル河口の大きな入り江ルル・メンルヴァルの中の島には、女神メンルヴァを祭る大きな社が立っております。七圀の中でも最も大きく麗しい社の一つであり、バウビシュリの大社にも優るとも劣らないでしょう。社の周囲は堅固な城壁で囲まれ全体が聖域となっております。言い伝えに拠れば、女神と同じ名を持つ女王メンルヴァが、ラシュナの国々の争うにうんざりして、初めて移り住んだ地が其の聖域であったそうです。其の聖域は嘗ては町であったそうです。そのうち国が豊かになり、人が増え手狭になりました。島の対岸の角の地は、嘗てブレグトル達の地でした。時のメンルヴァナの王は、ブレグトルの酋長たちに僅かな金貨を与えて牛の革一枚の広さの土地が欲しいと持ちかけました。人の良いブレグトル達は快く認めました。そこでメンルヴァナの王は牛の革を細く細く切って糸の様にし、島の対岸の角の地を囲い込んで城壁を築いたそうでございます。ラシュナグは皆商いに長けておりますが、メンルヴァナの商人は殊に秀でております。故にメンルヴァナグ達は「嘘を付かずに人を騙す」と謂われております。

 メンルヴァナの人口は二十五万八千で、兵にえる者四万七千であります。ファル・スラサやセルトルタより少なく、クレスナ、セラと大して変わりませんが、その国力はラシュナシュタン随一であります。西陲圀Sawahの北岸にカルバイズという国を支配し、そこから数多の富が齎されます。ダルヤーブ・アルダバナンの御世、メンルヴァナの国主Zilahとなったジュルニセ・カルバイズナは自ら進んでアルダクシャフルに内属してラシュナスタンのマルズバーンになりました。アルダクシャフルの権威を借りてラシュナスタンに覇を唱え、並ぶ者なき者となりました。


 ガヴェ・メンルヴァルを北30frasang遡った所にドルナタル人の町クトゥンドがございます。この地はバルシュナやルムドと繋がる街道も交わり、鄙びた所にも関わらず、商人や牛馬、船や艀の往来が絶えません。


 二百三十六年、ベオルナーン族はバルシュナを貫いた後、カフバルフを超えました。この時クトゥンガの町は焼き尽くされ、奪い尽されました。ドルナタル達のある者は殺され、ある者は捕らわれ、多くは逃れて野を流離い、ある者はベオルナーンの徒党に加わりました。ラシュナスタンは蛮人の軍勢のみならず、飢えた難民や荒ぶる盗賊たちに溢れて大いに乱れました。ベオルナーンの軍勢は、進みやすいメンルヴァル川沿いに南に下り、メンルヴァナを目指して進みました。

 メンルヴァナの国は、近隣の国々の援軍も加え、数万の軍勢を集めてベオルナーン族の軍勢を迎え撃ちました。しかし、戦の要領を得ず、敗走してメンルヴァナの町に逃げ込んでしまいました。メンルヴァナの陸側の城壁は三重に廻らされ、主城壁は高く分厚かったので、何とかベオルナーンの攻撃を防ぐことが出来ました。しかし、ベオルナーンたちは周囲の守りの弱い国々にも矛先を向け始めておりました。

 メンルヴァナの国は、聡明で戦上手なジュルニセ・カルバイズナの二十年の統治の間に、国力が盛んになりました。しかし、この敗戦の十年ほど前、ジュルニセは国人たちと不和になって追放され、海を隔てた西陲圀Sawahの地に隠棲しておりました。この頃は齢六十程であったそうです。ベオルナーンとの戦いで、ジュルニセと不和だった有力な国人たちも多く死にました。生き残った有力な国人たちは、ジュルニセに詫びを入れて国主Zilahとなることを乞いました。ジュルニセは首を横に振り、国王lauxumとなる条件で漸く首を縦に振り、メンルヴァナに戻りました。

 齢六十ながらも意気益々盛んなジュルニセ王は、船に精兵を載せてベオルナーン族の背後に上陸しました。要害堅固なメンルヴァナの城壁と戦上手なジュルニセ王の精兵に挟み撃ちにされたベオルナーン族は壊滅しました。多くの者は殺され、生き残った者も、男は殺され、女子供は奴隷にされました。

 ジュルニセ王は再びラシュナスタンのマルズバーンになり、十年の治世の後に卒しました。その後を継いで国主Zilahとなったカペー・カルヴァイズは、ジュルニセの子とも甥とも言われております。


 メンルヴァナより東30frasang、ガヴェ・セイズル河の河口にセイズラの国があり、人口は四万五千で、兵にえる者八千であります。セイズラはメンルヴァナの兄弟国であり、主に女神メンルヴァを祭っております。


 セイズラから北10frasang、ガヴェ・セイズル河を遡った所に、タルフナの国があり、人口は十三万九千で、兵にえる者二万五千であります。タルフナもまたメンルヴァナの兄弟国であり、主に女神メンルヴァを祭っております。


 ルルクレスナルという大きな入り江が有り、その入り江にはガヴェ・ルムセレ河とガヴェ・トゥラリル河が注いでおります。ルルクレスナル湾とガヴェ・トゥラリル河が、ラシュナスタンと内津圀Xwanirah bumの西端、日没圀Widadafshの北端との境と考えられております。ルルクレスナル湾では殻の柔らかい蟹が沢山獲れ、彼の地の住民は丸ごと油で揚げて食べます。


 セイズラから東15frasang、ガヴェ・ルムセレ河を北に30frasang遡った所にセルトルタの国があり、人口は三十二万七千で、兵にえる者六万三千であります。ラシュナグの人口は少なく、多くはブレグトルのルムセレ族であります。国主Zilahがラシュナグの故にラシュナの国の一つと見做されております。天神ティニス、大地の女神ユニなどのラシュナの神々が祀られる他、ルムセレ族の神々も祀られております。


 セイズラから東25frasang、ガヴェ・ルムセレ河を超えた所にセラの国がります。人口は二十二万六千で、兵にえる者一万六千であります。この国の名は、昔々、彼の地を征服したラシュナグノ王セルに因むそうであります。住民の多くはパラナフル人であります。高く堅固な城壁に囲まれれ港を持った内城がラシュナグのシャフレスタンであります。その周囲にパラナフル人たちが棲み、低い土塁に囲まれております。この辺りになると、疎らな木々や草草も更に疎らになり、日没圀Widadafshの様な風景が広がっております。郊外は山や川から水が引かれた村々のみが緑豊かな所となっております。セラでは、他のラシュナ諸国とは異なり、愛の女神トゥランを主神として祭っております。


 セレより東25frasang、ガヴェ・トゥラリル河を遡った所にメルカスィの町があります。特に誰が建てた訳でもなく、取引に来たラシュナグ、パラバフシィグ、アルヤナグ等の商人が住み着いて出来たそうであります。町の人口は二万八千程であります。アルダクシャフルに属していた頃は、二千名程の守備隊が置かれておりました。


 メルカスィより東10frasang程の所にラシュナ門がございます。ここまでが奥西圀Worubarshtでございます。

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