第4話 奥西圀誌一・ルムド誌
※以下URL七圀地図
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次に
ルムドは
カフバルフから流れ出でる無数の川は七つの河と交わり、豊かな森、草高き牧地、肥えた田畑を育んでおります。ルムドという国の名は、ルムド語の「
アーハンルード河とルミィーズルード川の間には越すに越されぬ難所バチャクシュバルがあり、そこが
東よりルミィーズルード川、チャルペルード川、ヘルシェムルード川はどれも急流で、海と山の間の平野は狭くドブルジュバルに好く似た所でございます。ルミィ―ルルード川は大きな平野を流れ、下流にはマヒグバンドの港町がございます。人口一万、兵に
ルムドの平野の中央には最も大きなペレンディルード河が流れており、その中ほどに最も大きな都城ザルカンドが立っております。嘗てはアルドゥクシャフルの
シャングトルード川とシギュトルード川の間の平原の大きな丘には、ブレギャットの城市ががございます。人口一万五千、兵に
ルムドの元々の住民は平野に住むルムトールとカフバルフの山々に住むブレグトールに分かれます。どちらも似たような言葉を話すが習俗が異なります。
ルムトール達は、豊かなルムドの平原で、米・小麦・大麦・稗・粟・砂糖黍・豆類・綿花、梨・葡萄・林檎・柑橘類などの様々な果物を育てます。また城市では商人・職人として住まいます。都市のルムトールやルムトールの
ブレグトール達は部族氏族ごとに分かれ、カフバルフ山麓の牧場で牛や羊・馬などを飼ったり、山奥の谷間にて小麦・大麦・稗・粟・豆類・果物などを植えて生業としております。
古の世、
その後ドグダミールが卒してドグダミールの子アルディッカルが王になりました。アルディッカルはカフバルスを越えてラスシュナグの諸国を攻めて服属させました。その後アルディッカルが卒してアルディッカルの子サダターフシュが王になりました。この時はマニュグシュドがマイダルの王となったアルダクシャフル元年に当たります。サダターフシュが王の時、サグザナグがカパウタークに現れ、これと戦い退けたそうです。二十年、サダターフシュが卒してサダターフシュの子アルハターフシュが王を継ぎ、アーハンルード河を越えました。三十五年から三十九年の間、アルハターフシュはマニュグシュド王に戦いましたが、遂に和睦してアーハンルード河を国境としました。六十五年、アルハターフシュが卒してアルハターフシュの子クルムシュガルが王を継ぎました。
四十年にマニュグシュド王が崩じ、マニュグシュドの三子アーラシュが継ぐも、シャンドゥ―のカイ・ダハーグに唆されたマニュグシュドの長子サルザルドに弑逆され、王位を簒奪されました。そしてマイダルとアルダクシャフルは大いに乱れておりました。七十五年、アーラシュの子クルジュナーシュパ王がサルザルドを討ち、
七十八年、アルダクシャフルが盛んになることを恐れ、クルムシュガルはクルジュナーシュパ戦いを挑みました。しかし、忽ちクルムシュガルは敗けて捕らわれの身となり、ルムド国は滅んでアルダクシャフルの
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