第4話

「それでどうだった?こないだのお見合い」

「あー」

 田舎に帰ってきて辟易している事といえば、お見合いの話だ。

 かおりも例の四股と結婚しようと思っていたので結婚願望はある。しかし田舎の婚活支援センターで紹介される人物というのは納得の男性ばかりだ。決して人を見下すつもりはないが、一時間遅刻してきて謝りもしない、言い訳する、息が臭い、会話のキャッチボールができない、五十路、など。

かおりは真剣に悩んだ。婚活男性のためのコンサルティング会社を立ち上げようか、とそこまで考えたが地元の婚活支援団体が婚活スクールなど無料で開催しているのでキツいダメ出しをする(つもりの)かおりの会社を利用しようという男性が仮に居たとしたら相当のMだ。考えただけで横隔膜にクる。


 田舎のおばさん達は息巻いて紹介物件を持ち込んでくる。銀行員だとか、公務員だとか、

一見優良物件のように見えるが会ってみると「何故こんな変化球が?」と頭を抱えてしまうお相手で撃沈してしまうのであった。そもそも「とってもいい方なのよ、健康で仕事も真面目だし」と言うがそれは霊長類ヒト科のオスなのよ、というのと同じである。他に推薦する面が無いと、こうなる。

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彼女がアホになるまで @bobi

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