死者の気配が色濃い土地のお話。 おどろおどろしい雰囲気は無いのだが、全体的に重苦しい気配がある。 昼間なのに薄暗い灰色の空と焦げ茶色の大地、緑というより黒い山陰が目に浮かぶ。 そこでは日常的に逢魔が刻に幽霊が出るんだとか。 筆者も書かれているが、もっと沢山のエピソードが隠されているようです。 もっと読みたいな。 そう思ってしまう作品でした。
いつもの事と不可思議現象が溶け込み、あまり疑問視すらしなくなってしまった、不思議な山村の引きつけられる物語集。