あちらとこちらを行き来する、そうこれは夢物語。でも――。

一部の人間だけが見る夢。それは本当にただの夢なのか、あるいは異世界との繋がりなのか。

異世界とこちらを行き来しながら語られる、主人公や周囲の境遇。
それらがわかるにつれて、気になる伏線や、彼らがどうなってしまうのか。
最初は軽い気持ちで読んでいたのに、一本でも気になる糸を見つけ、それを追っていくうちに、いつのまにか何本もの伏線や気になるその後に巻き取られ……。

気が付けば最後まで読み切ってしまうほどの牽引力がありました。

あちらとこちらを交互に語るというスタンスも焦らされて、つい「もう一話」と読んでしまうニクイ仕様ですが、彼がどういう気持ちでラブレターを書くに至ったか。
ちょっとでも気になった方は是非読んでみてください。

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