用語解説

用語解説

【守護者】

 ギルファギニング世界におけるプレイヤーキャラPCを操作する、プレイヤーPLのこと。

 基本的に各PCにつきPLは一人で、PLが操作することでPCは様々な恩恵を受けられる。

 また、PCの性格、及び実際の性別はPLの影響から抜け出せないという特徴がある。



【神の武器】

 ガチャ武器・レア武器のこと。

 ハーヴァマールが有名になってきた辺りで現実世界では運営のプロデューサーが代わり、経営方針が課金重視に変わったためほぼ週代わりで強力なガチャ武器が配信されるようになった。

 天井など存在せず、ナーフこそされないものの数週間前に出た武器の能力を無効化するモンスターを人気のある狩り場に配置するなどの行為を行いまくったため、急速なユーザー離れを引き起こし、それによりさらに廃課金者向けの武器が実装されるという悪循環が起きている。



【停滞者】

 PLが接続できなくなった、あるいは接続中に関わらず一定時間以上操作が無かったPCの状態異常。前者が重症で、後者が軽症扱い。

 本来はゲームに接続していないキャラクターにはダメージ計算などは適応されないが、ギルファギニング世界の世界ではPCも独自の生活を営んでいるため肉体は残ったままになり、ダメージ計算なども適応されている。

 軽症と重症の違いは、肉体の変化。

 PLが接続することで文字通り命が吹き込まれるためで、接続が耐えることは肉体がこちらの世界でいう死後の状態に近くなる。

 アカウントデリートされた者や、BUNされた者に至っては末期で、こうなるとオブジェクト扱いとなり完全に肉体が硬化してしまう。序盤に出てきたRa_R5も、アカウントを消しているため完全にオブジェクト化している。



【宝珠】

 ギルファギニング世界におけるガチャ専用通貨のこと。

 入手方法はPLが課金するか、運営の企画したイベントで入手するかのみ。

 しかし、当然ながら課金した方が良いアイテムが出やすい。



【神槍『ゲイングニュル』】

 実は管理者専用装備。

 管理者自らがPKを阻止、あるいは討伐する必要性も考慮して作成されたデータであるため、使用者が負けない前提の能力が付帯されている。噂される能力の幾つかはゲイングニュルに由来するが、管理者自身の持つ能力や噂によるデタラメも混同されている。

 使用者は基本的にプログラム上で登録されているため、登録者が許可した相手以外の第三者は使えない。

 そうなったのには、αテスト時にお調子者のGMがうっかりユーザー前で使ってしかも奪われてしまったという経緯があり(その際すぐにゲイングニュルのデータが奪ったキャラごと抹消されたため、ギルファギニング世界では遠くから見た者による伝承レベルとしてしか話が伝わってないことに繋がっている)、存在が伝聞されるうちにPLの希望と混ざることで「確率は0パーセントと表示されるが、このゲームでは小数点以下を切り捨てているため、実際は小数点以下の確率でガチャで出るらしい」という噂がまことしやかに流れるようになってしまった。

 運営側は一応否定しているが、情報が流れて以来ガチャの売れ行きが跳ね上がったため積極的に否定していない。

 ゲフィのものは、元々彼女のPLも開発者として参加していることで貰ったものの、ゲフィのPLはそもそも神の武器に興味が無かったためほとんど死蔵状態になっていた。

 ベイカーが使えるのは、タイシャクとの戦闘中に所持者データを追記して渡したからであり、ゲフィのPCに返せば彼女もちゃんと扱える。



【冒険屋】

 ギルファギニング世界における、PCの呼称。公式。



【ギルファギニング】

 ベガーたちが存在する、北欧伝説をモチーフにした大規模VRMMORPGの名称。

 登場時は完成度の高さから時代の寵児とすら言われ最大時は世界規模で数百万人が同時接続していたこともあったが、管理が未熟だったこともあり運営が程なくして資金難で行き詰る。そのため、てこ入れとしてギルド戦を入れたところ大好評を博すことに。

 それに味を占めた運営は新しいプロデューサーの方針として月額制から課金武器による収益を重視するようになった。しかし、余りに急激かつ苛烈なバランス調整をしたため、ユーザーの不満は激化。完全に衰退の一途を辿っている。

 小説ではハッピーエンドとなっているが、実は世界は緩やかな滅亡に向かったままなのである。



【イインチョウってなんだ】

 ハリセン同様、コラボ企画によって登場した限定アイテム。イベントキャラと仲良くなることで手に入るアイテムだが、そのキャラは元ネタの学園物恋愛シミュレーションゲームで委員長と呼ばれていた。

 そのキャラクターを担当していた声優が当時のプロデューサーの推しで、半ば彼女を出すためだけに企画を決めたという噂がネット上では流れている。

 そのゴリ押しの噂に加え、現代日本の学園生活が舞台と世界観にそぐわないキャラだったくせになかなか有用な装備だったため、当時PLたちの大半からは世界観を壊すことも非常に嫌われた。



【空間の断絶】

 サービス開始当初は参加者の数が想定より多過ぎたため、処理が仕切れずフリーズすることがままあった。極度のアクセスがもたらしたサーバーエラーにより、障害が起きた状態のことを指す。

 マップ単位で管理しているので接続が切れない限りは通常とほぼ同じ行動が可能ではある…が、他のマップには移動できず、また一度落ちると参照できなくなるためサーバー復旧が終わるまでそのマップには復帰できなくなるのが特徴。

 キャラクタデータ自体は復旧後でも落ちる直前を参照している…のだが、落ちる直前ではPLは操作できずともPCのデータが世界にがしばらく残ったままになっているため、強いモンスターが沸くダンジョン内で発生すると最ログイン時には斃されて町に戻されていたとなることが多い。



【たーのしー!】

 客足の落ちてきたギルファギニング運営が起死回生の一手としてイベントコラボした、当時流行していた獣人アニメの有名な台詞。

 なお、当初はなぜかその獣人が敵モンスターとして扱われ、尚且つそれを倒してドロップを奪うという作品のテーマを真っ向から無視したシロモノだったためPLたちの大半からは大不評。イベント開始から数日で慌てて交誼を結ぶものへと差し替えられたことは記憶に新しい。



【ヨモツ】

 中期に実装された、純和風ダンジョン。

 傍の絢爛な街と違い、日本の黄泉比良坂をモチーフとしたダンジョンはその不気味さと反面それまで攻撃手段が少なく育成が厳しかった聖職者の育成に最適だったことで好評を博した。

 後に接続者自体が大きく減ったことで利用者も減ってしまったことを受け、新しく上級ギルド用のボスモンスターを実装することで再び需要を戻すことに成功している。



【十天闘神】

 ヨモツダンジョン最下層、ヒラサカにてポップする十体のボスの総称。二時間出現しては徘徊し、また一時間おいては次のボスが出るというローテーションを取っている。

 彼らはギルファギニング世界において大別化されている10種の武器に対応しており、倒すとその武器の素材(極々低確率で武器そのものも)をドロップする。

 素材を手間隙掛けて集め鍛えなおすことで十天闘神所有の武器が作れるが、この武器がいずれも上位“神の武器”と肩を並べるほどステータスが高く、また最終段階まで強化することでそれに対応する十天闘神を召還・使役可能になるという特徴を持つため、大手ギルドには大人気…ということに表向きされていた。

 実際には十天闘神の討伐に必須な戦略や弱点に対応した最新の神の武器がそれぞれ異なることに加え、最上級者でもアホかと呆れる強さのため二時間で削りきれることはまず無く、実質ほぼ死にコンテンツと化している。

 強さと対応武器は順にビルシャナ(刀)・ミロク(杖)・タイシャク(剣)・バコラ(斧)・アサラ(拳)・メテラ(投擲)・リョウト(槍)・キッショウ(琴)・サンカラ(弓)・キンカラ(短剣)。

 何れもギルド単位で挑まないと勝てない相手だが、中でも上位ニ神は上級ギルド複数で挑まないと勝てないレベルなため、討伐に成功したという話はいまだ聞かれない。

 某スレッドでは、3方向に飛んでいく上に相手の飛び道具を貫通する飛び道具や、ガードされても先に動けるスライディングをはじめとする隙の無い攻撃を山ほど持つ“将軍”と並んで拝金主義の運営を代表するクソボスの代名詞として愛されている。



【妖槍シメサバ丸】

 レア武器コラボとして、某雑誌の有名漫画とコラボされた際に作成された品の一つ。

 能力は非常に高くコラボの目玉となる予定だった……が、名前が誤植でどこの漫画にも存在しない装備として実装されてしまった。ファンたちは装備がオートカウンターを持つ別の漫画出身の装備と混同されたのではないかとこれまた大不評に。一時期大量に投げ売られる事態祭りを引き起こした。



【脱出できない壁の中に飛ばした】

 かべのなかにいる。

 ワープポータルを対象の移動先へ先読みして置き、未実装の閉鎖空間へ飛ばすこと。転送事故では無いから死亡こそしないものの地続きでは別マップへ移動できないため、PC所持者が気づいて手動で転送用の道具か魔法を使わない限り脱出できない。

 普通のPLなら大抵そうした道具なり魔法なりを持っていることが多く、そもそも引っかからないため本来問題にならないはずだった。が、無能な運営は『他者の行動を阻害する行動』と認識したため行った者は罰則対象にされてBANされてしまっており、この対応も当時のユーザーを大いに失望させた。



【戦闘経験を積めず弱兵ぞろいとなっていた正規軍に代わりKoRが国の防衛を一身に担うという形】

 これは小説内の世界で語られているだけの話。

 元々ギルファギニング内にはサービス開始当初から国軍というものは存在しておらず、当初から荒事は冒険屋がクエストという形で担当している。要するに、単にギルドシステムを実装したときに後付設定として設けられた設定である。

 一応軍が動くときもあるにはあるが、国王やNPCの商店を襲う、大量のPCを殺害するなどの悪質なPKに対処するときのみ。そのときはアクティブモンスター同様画面外からわらわらと、HPは低いものの攻撃力がそこそこある敵対NPCとして大量に沸いて出てくる。

 余談だが、国王は王城の最深部にある玉座に常時鎮座していて攻撃も可能。ただし、彼に手を出すと部屋から脱出不可能になり、軍の上位個体である衛兵千人に襲われる羽目に。

 さらにそれすら皆殺しにすると、万全の管理者ですら殺せず、召還ボスですら瞬殺する、某DQ1のゆうしゃに対する某FF5のしんりゅうのごとき恐怖の存在と化して王自ら襲い掛かってくる。そんな彼に力試しと称して無謀無益な戦いを挑む物好きは今でも多く、戦闘動画が稀に動画サイトに上がっていることも。それには大抵「もう全部国王一人でいいんじゃないかな?」タグが付けられている。

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「死せる戦士の園」の片隅で。 @Takaue_K

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