恋愛のプロセスは千差万別なわけで。醸成するものも瞬いて消えるものもある。どちらが正しいなんてことはなく、噛み合うか噛み合わないかだけで行方が決まるんでしょう。 瑠加の恋愛依存体質は、そこに水があるのに飲めない刑罰のよう。それでも、本人が無常を自覚するまでは延々と繰り返されるんでしょうね。
もし彼女「だけ」がループの輪の中に生きていたら……。切ないなあ、切ないよ。作中の主人公「由高」の吐露する心情、距離感、といったものが妙に共感できてしまう。ああ、きっとこの主人公、猫好きだわあ。