第13話
『西原くんが私のこと好きって噂本当なの?』
私は四六時中このことを考えてた。友達にも恥ずかしくて聞くに聞けない。
本当にどうしようか、と悩んでいた。
私たちは、修学旅行を1ヶ月後に控えていた。自主研修の班決めは、とても重要だと先輩から教わっていた。『程よく真面目で、程よく面白いやつらを選べ。』先輩からの教え。ということで、私の思う程よく真面目で面白い男子のグループを希望。すると、いわゆる女子のスクールカースト上層部のキャピキャピ系の方達と被り、そして男子のグループからもキャピキャピ系への指名があり、最後に余った私たち。
誰となるのかと思ったら、笹原くんのグループだった。
特に目立ちすぎない、お互いにちょうどいい感じな気がしてうまくやっていけそうだった。
その後も、行きたいところや順序を決めて修学旅行までの日々を過ごした。
ここで問題なのが、修学旅行マジックだ。
もちろん、多くの人がこれを機に告白しようなんて考えているらしい。だが、私はこんな軽はずみな感じで告白するもんじゃない。と考えていた。
こんなにも好きなのに、修学旅行のテンションで告白したんじゃとか思われたらたまらない。
私は、まだまだ告白する予定なんてない。
でも、クラスが違う西原くんとも思い出を作りたいな、と思いつつ行動には移せないでいた。
ma=Fの恋 杏 芳 @kyoka11
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