#281 きっと記憶を取り戻せますよ


 落ち着いたところでレフィに学園の中を案内してもらう。各施設を一緒に回ってくれる彼女は本当に楽しそうだ。

 この学園は敷地内に複数の教室棟があり、どうやらこれまで通ってきた学校とは一味違うようだ。行く先々で奇妙な現象を見かけた。大荷物に手をかざして接触せずに運んでいた生徒もいれば、広場に雪を振らせたり止めたりしていた生徒も居た。全部、恐らくウェールフープによるものだろう。だからこそ、ここの生徒たちはそういった現象に一々驚いたりはしない。レフィもそうだ。だが、俺は記憶だけの話をすれば地球人だし、怪奇現象を見る度に足が止まってしまっていた。

 運動場や図書館が大きく複数あることを除けば、施設自体は普通の様相を呈している。今、休憩しているところも良くある学食っぽいところだ。レフィに温かい飲み物を選んでもらって、しばらく呆けていた。

 しかし、だからこそ奇妙に思ったことが一つあった。


"Lirsところで, lefhistiレフィ, edixa miss's elm俺達が戦ったal mol harmue場所ってどこなんだ?"

"Elmalasti戦った場所.....? Arああ, Selene co先輩が訊きたい metista nun melsのってもしかして rerxal……のことですか?"


 頷きながら、手元のマグカップを持ち上げた。漂う香りはルーリア祭のときに飲んだリウスニータに似ているが、色が焦茶色なのが気になる。一口飲むと口の中にリウスニータの濃厚な味わいと多少の焦げ臭さと苦味が広がった。リウスニータのアレンジなんだろうか、正直なところ、あまり口には合わない。

 知らぬ間に顔を歪めてたのか、レフィは俺の顔をじっと見つめてきた。その手元のマグカップに入っているのも同じ飲料のようだ。一口飲むと彼女は首を傾げた。


"Co lirf niv fgir口に合わなかったですか?"

"Merえっと, jaああ. Ers fal cirla正直言うとそうだ."

"Hnnうぅん...... la lex es xorln jaそれはおかしいですねえ......"

"Ers xorlnおかしい?"

"Jaはい, nestile'd過去の xatva set先輩はとても lirf vlasgirtaヴラスギータが gelx co好きで knloan nivそれ以外は filx la lexここでは fal fqa ja食べなかったんですよ."

"Firlexなるほど......"


 「オレ」が俺と正反対な気がしてきて、気味が悪くなってきた。

 ……。

 先程の言葉を整理しよう。"rerxalレーシャル"はおそらく"rerxレーシュ"の"-al~する場所"による派生語だ。突っかかってきた男子生徒――ワックスは"rerx"を文頭に置いた文を話していた。あれが命令文なのだとすれば、"rerx"は動詞ということになる。

 自分たちの決着を付けに来たところを見ると、あれは一種の決闘のようなものだったのだろうが……。


「デュエル……」

"dju'eluでゅえる......sti?ですか"

「あれ、文字通り『おい、デュエルしろよ』だったのか……」

"......???"


 困惑するレフィの前で謎の理解に至ったところで話をもとに戻す。


"Malそれで, harmueどこに rerxalastan molその決闘場はあるんだ?"

"Rerxal mol nivこの学園には fal fqa'd lerssergal決闘場はないんです ja, xatvasti先輩. Co gennitek……の説明したことを ataalartavilen忘れたん plasierlですか?"

"Zuつまり?"

"Zuつまり, rerxal voles決闘場は……の cixj nefisnen……のために celnirfe zu veles……による? kakiterceno leusj……された…… irld i fua cikinavo………… welfelmejten ises……します."

"Fhurはあ......"


 レフィが得意顔で始めた説明はほとんど全て理解できないものだった。聞いたこともない単語が出現しすぎて推測もつけがたいが、つまりそれくらいには簡単な話ではないということだ。確認できる事実はここにはないということだけだ。それで今、不利になることもない。


"Lirsそれにしても, la lex atこれも es xorlnおかしいで iulo jaすよね?"

"Harmie es xorln何がおかしいんだ?"

"Cunだって, nestile'd xatva過去の先輩は es ankastanその……だった pelxけど cene niv no'd今の先輩は私の xatva es手助け無しでは als'i filx何もでき mi'st celdinoませんから."

"Merまあ......"


 言ってみれば、今はレフィにおんぶに抱っこの状態だ。否定はできない。レフィは席の距離を詰めながら、顔を見つめてきた。


"Lirsまあ, la lex es vyuut大丈夫ですよ."

"Ers fal cirla本当に?"

"Jaはい, Xatva私と……した zu dicatia mi'tj先輩は…… jelx cene記憶を取り icve nitekerl戻せますよ!"

"Metistaああ、きっと......"


 答えが曖昧になってしまったのは、言っていて辛かったからだ。やっぱり良心の呵責はいつまでもついてくる。レフィには可哀想だが、いずれはっきりと真実を述べる時が来るのだろうか。

 そんなことを考えているとレフィが何かを思い出したように「あっ」と声を漏らした。


"Lirsそういえば, miss nat tydiest私達まだ niv irxergalastan寮に行ってないです jaよね?"

"Ar jaああ、確かに."


 肝心の自分の寮を完全に失念していた。自分の帰る場所が見つからねば、そもそも落ち着くことは出来ないというのに。


"Malそれじゃあ, lecu mi'tj一緒に行きま tydiest jaしょうね!"

"Firlex分かったよ......"


 俺は立ち上がったレフィの後ろについて行くことしか出来なかった。俺はまだシャリヤと話せてさえ居ない。彼女に真実を話すのはまだ早いだろう。

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