#241 森林の狩人


"Cene la lexもうあれしか lap is esel無いな......"


 インリニアが半目でうなだれながら言う。シャリヤの呆れた視線が彼女に刺さっていた。

 袋の中にはもう何かを買えるだけの砂金が残っていなかった。激怒した店主に露天から追い出されたせいで拾うだけの時間もなく、大通りをただぶらぶらと歩くだけになってしまっていた。


"La lexe'dその esel es方法って harmie何よ?"


 シャリヤが問うと、インリニアは腰に備え付けられた刀の鞘に手を掛ける。


"E tydiest cyfoi森に行っ mal reto mal何か殺して misse'd anfi'e私達の力 leus icve knloanerl食べ物を得る."

"Firlexなるほど."


 インリニアの指す先には街の外のそこまで遠くないところに森が見えていた。確かに手持ちの通貨が無くなった今、狩猟する以外に方法はない。


"Lecu tydiestあの森へ fgir'd cyfoi'l行こう."

"Yrderそうこなくっちゃ!"


 インリニアは拳を握ってこちらに突き出す。顔を背けながら、自分も手を握って彼女の拳に合わせてやった。嬉しそうに笑う彼女はこれまでに見たこともない表情だった。


 森に到着するとインリニアは倒木に腰掛けながら刀の様子をよく観察し始めた。シャリヤはなんだか不機嫌そうに腕を組んで頬を膨らませながら俺とは目を合わせずそっぽを向いてしまっていた。どちらも余計なことをすると怒られそうな気配で、この間は周りを見る以外にすることが無かった。

 はっきりと何が違うとは言い切れないが、森の景観は日本とは別物のように感じられた。木々の樹皮の茶色や葉や草の緑、地面の土気色までなんだか違うような気がしていた。ファンタジーのような綺麗さがあると言ったら嘘になるが、それとはまた違った神秘感が感じられた。これこそ異世界という感じだ。


"Malさて, lecu icve……の rypise'd larzi……をもらおうか."


 準備を終えたのかインリニアが立ち上がった。彼女が座っていた倒木はめった切りにされて、転がっていた。いつの間に、音もなく切ったのだろうその状況に彼女のワザマエを感じる。インリニア=サンが元々敵であったことをふと思い出して身体が震えた。そっぽを向いていたはずのシャリヤもそれに気づいて驚愕の目でそれを見ていた。同時に準備万端という気概も感じる。

 だが、狩猟の前に確認しておくべき事があった。


"Merえっと, rypisリュピス ad larziラーツィ es harmieって何だ?"

"Cene nivまだ co natそれも…… firlex niv分から la lex las jaないのか?"

"Lkurf nivそんな風に xale la lex言わないでよ cun si es彼は waxundeener ti…………なのよ."

"Jaはい, jaはい, firlex分かったよ."


 インリニアはシャリヤに適当に答えながら、森の奥の方を指差した。そこには一匹の鹿が草をはんでいるのが見えた。


"Fgirあれが es rypisリュピスだ. Miss tisod私達は icveoあの rypisestanリュピス lerから larzi'iラーツィを得ようとしてる."

"Firlexなるほど."


 説明を噛み砕くとすれば"rypisリュピス"という単語は「鹿」を表しているのだろう。鹿を殺すのはその肉を得るためだから、"larziラーツィ"は「肉」を表す名詞だと考えることが出来る。これで方針は完全に理解した。


"Co jusnuk君があの鹿の fasta fgir'd後ろから rypis mal驚かせて mi cest私が pesta la lexその前から fal zailemalefeil……に……する."

"Jaああ, lecu es e'iやってみよう."


 少しばかり言葉がわからない所はあったが、"cestセスト"は"soscest折る"に似ているし、彼女が言う瞬間にしたジェスチャーが手刀だったことを考えると「切る」という動詞なのだろう。後ろからおどかして、前からインリニアが斬る。彼女の自信ある作戦に、それでもシャリヤは不安げな表情をしていた。戦争の中で生きてきた彼女とはいえ、動物が死ぬのを見るのが平気だとは決めつけられない。しかも、止めを刺しそこねて鹿が暴れる危険性を鑑みれば彼女はできるだけ遠くで待機していたほうが安全だ。


"Xalijastiシャリヤ, Co ydicel felxもし怖いのなら shrlo miliここで待っ fqa io plaxててくれ."

"Paでも,......"

"Ers vynut大丈夫だ! Mi ekceilonすぐに終わら lusus la lexせて帰って mal klie fal fqaくるからさ."


 申し訳無さそうなシャリヤは俺の言葉を聞いて表情を明るくさせた。彼女は静かに頷いたと思ったら、俺の肩に手を掛けて頬に顔を近づけた。そのまま頬に軽いキスをして、恥ずかしそうに倒木の方に顔を背けてしまった。首元まで赤くなっている彼女を今すぐ抱きしめたかったが、そうにもいかない。


"Dosnud…… jetesonj…… plaxしてね, cenesti."

"...... Jaああ."


 意味が分からずとも言葉に表しづらい感情だけは伝わってくる。自分もそれに答えなければと思い、シャリヤに背を向けてインリニアの方に向かっていった。向かってくる俺を彼女はニヤケ顔で迎えた。


"Co lusus恋人同士の会話は lirfer lkurferl終わったか?"

"Pusnistやめとけ, lecu miss俺らは lusus miss俺らの仕事を elx duxienerl終わらせよう."

"Firはい-lexはい,"


 二拍をきっぱりと分けた発音は、つれない奴だなとでも言いたげな感情を何よりもはっきりと表していた。かといって、彼女が立案したこの作戦に彼女が手を抜くわけでもなく、俺との位置関係を厳しく確認しあった。

 鹿の方は未だにのんきに草をはんでいる。俺はそのまだら模様に魅せられながらも事前の確認通り、鹿の背後の茂みから飛び出して鹿をおどかした。


"Klie来い!"


 鹿は飛び上がりながら、一直線に駆けてゆく。だが、その先には刀を構えたインリニアが居た。完璧な展開で仕留められると思った瞬間、耳元を風切り音が横切った。インリニアの足元に矢が三本、突き刺さっていた。三本の矢は彼女の身動きを止め、鹿は何処かへ逃げていってしまった。


"kakècachèカクサーシュ varヴァル jaisジェ aitoileisエトワーライ."


 矢を撃った本人なのだろう。ユフィアと共に対峙した時のことを思い出す。森には山賊が出やすいのかもしれない。だが、しかし彼らは山賊のように小汚い格好をしているわけでもなく、自分たちを仕留めようという意思も無いように見えた。


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