#235 Est ne ouné nuleit


 目の前でふらふらと銀髪が振れる。シャリヤのご機嫌そうな鼻歌が聞こえる。彼女のこういう姿はあまり見たことがない。こういった森に来たことがあまり無いのかもしれない。

 ただ、鼻歌の曲はユエスレオネの国歌«Ispienerイスピェネーmedarneustメダーネウスト shrloシュロ da enomionasエノミョナス!»だった。神秘的で緑豊かな森の中に人々を糾合させてきたメロディーが流れては消えていった。何となくミスマッチな気もするが、シャリヤの可愛さはそれを補って余りあるというものだ。


"Ejなあ, ny flerrervircies…… nivない la…… snirorstanその歌う. Mi nili私はそれを la lex……."


 軽い抗議のような声、短髪の黒い頭が揺れる。インリニアだ。その声を聞いて、シャリヤは少々むっとした表情をして彼女を見る。


"Lirs……, mi nili co私があなたを……. Harmie miなんで私が miscaon celdin私の好きな人を…… larta zelx jolする人と協力しなきゃ tvarl mi'd lirferいけないの?"

"Tvarlosti……することだ? Hahはっ, co letix君は……を myloneffe持ってるよ!"

"Agesquik niv……ない!"


 二人の少女は睨み合いながらも歩みを止めることは無かった。

 インリニアのほうが根負けしてため息を付いて、首を横に振った。シャリヤも意味が無いことを悟ったのか俯いてしまう。彼女がインリニアのことを気に入らない気持ちも分からなくはなかった。だが、そんなことを理由にインリニアを追い出すのも問題外だろう。一応敵であれ、ここまでして自分に執着する人間を放って置けるほど自分の人間性は腐っていない。

 しかも、そんなことをしても夕張の居るこの別の世界で生きていけるとは限らない。頭数が多いほうが安心できるのは当然だ。


"Xalijastiシャリヤ."


 シャリヤは名前を呼ばれると木漏れ日に銀髪を輝かせながら、こちらに振り向く。


"Deliu miss仲間割れ miscaon elmしている niv fal no場合じゃない, jaだろ? Deliu fal panqa俺たちは, cyfoistan lerまずこの森 miss tydiest etala'lから出て mal melfert fhasfa誰か探さなきゃ."

"Jaええ, mi firlex分かってる......"

"Lecu ekce少し miscaon celdin協力してくれ missないか? Selene mi知っている人と tydiest mi'st先に進み quneer'tjたいんだ."


 シャリヤは静かに頷く。そんな様子を見てインリニアはバツが悪そうに頭をかいていた。自分がうまく話せないだけあって色々と伝え漏らしている部分はあるだろうが、この状況ではしかたがなかった。


 そんなこんなで森を歩きまわって大分経ったはずだが、一行はまったくもって開いた場所に出られなかった。シャリヤはともかく、インリニアにさえ疲れの色が見え始めていた。


"N? Ers rypis……か?"


 オブシディアンブラックの瞳が怪訝そうに行く先の脇の茂み見つめている。何か動物でも居るのだろうとあまり気にしていなかったが、次の瞬間その予想は裏切られることになった。

 蹄を付けた馬、その鞍の上には背中に矢筒を付け、淡い色合いの鎧を付けた武将のような出で立ちでその風貌はシャリヤと同じ銀髪蒼目の人間が乗っていた。彼女は一本結びの銀髪を揺らしながら、こちらを観察しているようだった。彼女を先頭に同じように鎧と矢筒で装備したような者たちが後に続いていた。

 良く考えればファンタジー過ぎる光景に、それでも俺たちは皆圧倒される他無かった。それでもシャリヤは勇気を出したようで俺やインリニアよりも一歩前に、彼らに近づいた。


"Celdin plax助けてください!"


 しかし、馬上の武士っぽい人間たちはシャリヤの言葉にただ首を傾げることしかできなかった。


"Paifaiaisペフェーエ fammiaiファミエ anアン? Jaisジェ sailセーユ ĵouinウィン?"

"Le çhanthsシャン, est ne ounéウン nuleitヌライ?"

"Mait, dais pelèパール qoinéクワン!"


 三人目に答えた武士っぽい男は矢筒から矢を取り出してこちらに向けてつがえていた。何を言っているのか分からないが相手側に何か勘違いされているような気がしていた。なぜなら彼らもまた困惑した様子でこちらを見ていたからであった。

 シャリヤも、インリニアも圧倒されたまま一言も喋ることが出来ないという様子だった。武士たちもこいつらをどうすれば良いのかと悩んだまま仲間内でも話さなくなってしまった。完全な膠着状態に陥った瞬間、小さな風切り音が幾つも聞こえた。


"Ggattぐあっ!!"


 瞬間、馬上の男たちの胸から生えたかのように幾つもの矢が刺さる。そのまま、どうっと大きな音を立てて数人の男たちが馬から落ちた。矢は馬にも刺さったようで、別の数人は暴れる馬から振り落とされて再起不能になっている者も居る。

 そんな状態で周りの草むらから飛び出してきたのはならず者集団のような身なりの者たちだった。どうやらこいつらが奇襲をしたらしい。


"Doukachéドゥカーシュ anアン! Raiderséレデールス feachéフェアシュ desnoitiaileデヌワティエーレ falseフォーサ!"

"Pasしかし?......!"

"Faileisフェライ ne coinéaileスワネーレ! Fainフェン!"


 一瞬だけ聞こえたリパライン語のような発音、その男の反駁に対して答えたのは先程この行軍の先頭にして現れた銀髪蒼目の一本結びの女性であった。彼女は衝撃で動けなくなっている翠たちを守るように短刀を構えるならず者たちの前へと馬を駆った。

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