#183 今は何年か
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"
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"lexxisnen es - ____'d routu'd ____'d stujesne'd ____'d snenik."
"sietival es - __________________."
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"Ecartladan es - __________________."
"
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まずは名前である。
彼女の名前などわざわざ思い出すほどのことでもない。脊髄反射で出てくる。そんな気持ちを込めて、ささっとリパーシェで書こうとした。リパーシェを書く機会は少なかったが、何回もリパライン語を読んでいるだけあって書くのに困りはしなかった。だが、ペン先を紙に付けた瞬間、一つの懸念事項が浮かび上がった。
"
しょうがなく書き込んだのは自分の苗字だった。記録があったとしても混ぜこぜにしておけば信憑性は低くなる。そうすれば事実の検証には時間が掛かり、足取りを掴むことは難しくなるはずだった。
"
問診票に書き込むのを横から見ていた青年が言う。"
"
青年はこちらを指差しながら訊いてきた。問診票の"ferlk"の欄の上下を見ても、それ以外に名前を書く欄はなさそうだった。一体どこに書くべきなのだろう。
"
"
"......
"
青年は頭の上に電球が灯ったかのような表情で納得していたが大分勘違いしているようであった。シャリヤと自分が兄弟と言われれば納得するのだろうか?確かに年齢的には自然かもしれないが、容姿が違いすぎる。まあ、納得してくれるに越したことはない。願わくば、それならシャリヤに「お兄ちゃん」と呼んでもらいたいものだが。
次の欄には"
"
白衣の青年は質問を聞くと、なんだか痛いところを疲れたかのような表情で目を反らした。そうかと思えば顎に手を当てて少し考え、そしてこちらに向いた。
"
"
"Puitentismo,
彼は凄まじく哲学的な表情で訊いてきていたが、何を言っているのかさっぱり分からなかった。ある、なし――これ以上踏み込むと何か危ない気がする。今まで"
次の質問も分らない単語のオンパレードである。"
そういえば、シャリヤの誕生日を聞いたことがない。確かにこの異世界――ファイクレオネに来てからは一ヶ月ちょっとしか経っていないから、そういった話にならなかったからにはしょうがない。しょうがないのではあるが、こんな流れで知るということに悔しさを感じた。
"
白衣の青年はふーんと鼻で答えながら、"rout"の横の空欄に"1988~1989"と書き込んだ。その横は空欄のままだ。シャリヤの年が15歳くらいであると仮定するなら、今はこの異世界の暦でいうと2003年から2004年ということになるのだろう。この情報が何の役に立つのかは分からないが。
次の質問も良く分からない。"
"Tismal,
"
青年が言っているが分からず、問に答えられないでいると、青年は白衣のポケットからペンを取って"
次の質問もこれまた語彙が分らない問題だった。"
"
青年は問診票の下側を書き終わらないうちに翠の手からかっさらっていった。シャリヤはいつの間にか目をこすりながら起きた様子だった。
"
青年は振り返って自分たちがついて行くのを待っていた。
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