#139 Viojを理解する


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xal 12 julupia

kladi'a 11 julupia

lirca 10 julupia

lavyrl 12 annia

xkardz 11 annia

falkac 10 annia

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"fi fqa'd relodもしこの家族 io tisodにおいて考えるなら, als niss es viojこの人達全員はviojだ. xal ad kladi'a adシャルとクラディアと lavyrl ad xkardz esラヴュールとシュカージュは lirca ad falkaca'dリーサとファルカスの viojeffeviojeffeだ. lirca ad falkacリーサとファルカス es nisse'd viojunsar彼らのviojunsarだ."


 インリニアがそれぞれの名前をペンで指しながら説明する。とりあえず理解できたことは、"viojeffeヴョイェッフェ"は姉か兄を指し、"viojunsarヴョユンザー"は妹か弟を指すということだ。どうやらこれらの単語は"vioj"という語幹から派生しているみたいで、もしかしたらこの"vioj"は性別・年齢にかかわらず兄弟姉妹の関係であることを意味しているのかもしれない。むりやり日本語で表すなら、「はらから」というあたりだろうか。


"Lavyrl ad xkardzラヴュールとシュカージュ ad falkac esとファルカスは xal ad kladi'aシャルとクラディア ad lirca'd viojaphとリーサのviojaph. Xal ad kladi'aシャルとクラディア ad lirca esとリーサは lavyrl ad xkardzラヴュールと ad falkaca'd viojakhファルカスのviojakhだ."


 インリニアは説明を続けていた。名前を言うたびにリストの横に書いてあった"julupiaユルピャ"と"anniaアンニャ"をペンで指していた。

 つまり、これらの単語の区別は"julupia"と"annia"で分けられているようだ。"viojaph"は年齢に関わらず"annia"のきょうだい、"viojakh"は同じく年齢に関わらず"julupia"のきょうだいを指しているらしい。多分"julupia"と"annia"は性別を表すのだろうが、どっちがどっちか分からない。


"inlini'astiインリニアさん, mi firlex niv俺はjulupiaと julupia ad annia'danniaの意味が kante分からない. Co es julupia君はどっち ol anniaなんだ?"


 言われたほうのインリニアはそんなことも分からないのかという雰囲気で可笑しそうに苦笑した。


"Mi es julupia私がjulupia mal co es annia君はanniaだ."


 ふむ。

 インリニアは女の子に見えるが、それで"julupia"を「女性」と捉えるのは性急だろう。もしかしたら、見た目は女の子だが、生物学的性別は男かもしれない。ただ、この点については自分が"annia"と呼ばれていることを考えれば、自分が男性であることは自明なので多分インリニアを指す"julupia"は「女性」で、翠を指す"annia"は「男性」を指すのだろう。


"Mi firlexわかったよ."


 返答すると、インリニアは屈託のない笑顔で頷いてくれた。

 つまり、"viojaph"は男性のきょうだいを指し、"viojakh"は女性のきょうだいを指すということになる。"viojeffe"は年上のきょうだいを指し、"viojunsar"は年下のきょうだいを指す。これらの単語は"vioj"から派生しているということは男性を表す語尾"-ph", 女性を表す語尾"-kh", 年上を表す語尾"-effe", 年下を表す語尾"-unsar"が分離できる。表にあった"viojeffeph", "viojunsarph", "viojeffekh", "viojunsarkh"も分解すれば、それぞれが「はらから-年上-男性」=「兄」、「はらから-年下-男性」=「弟」、「はらから-年上-女性」=「姉」、「はらから-年下-女性」=「妹」であることが分かる。


"Mal, co nunそれで、君が聞いたのは. Ci es mi'd彼女が俺の viojunsarkh妹かってこと?"

"Jaそうだが?"

"Ci'd ferlk es彼女の名前は kali'ahoカリアホ.skalmlei=スカルムレイ. Edixa deliu俺は彼女の mi josnusnon xel面倒をみなくちゃいけなくなった. Pa, ci es nivけれども、彼女は mi'd viojunsarkh俺の妹ではない."


 いきなり名前を呼ばれたカリアホは、暖かなテラスでうとうとしているところをはっとして"j, je'mジ、ジェム?"と焦りがちに反応していた。インリニアがその様子をみて、くすっと笑っていた。


"Zuとなると, naa'ra fon hataナーラ・フォン・ハタ ler ci klieから彼女は来ているんだね."


 "naa'ra fon hata"という言葉を聴いた時に、カリアホは興味深そうにインリニアに目を向けた。


"Harmue fgir molそれは何処にあるんだ? Ci lkurf harmie'd彼女は何語を lkurftless話してるんだ??"

"Fqa'd unde ioこの世界には mol nivないよ. Lirsというか, deliu co lersse君はリパライン語を lineparine ja勉強するべき、はい?"

"hmmうーん...... jaそうだね."


 インリニアに諭されながら、一つ疑問に残るところがあった。"fqa'd unde io mol niv."とはどういう意味なのだろうか。単純に訳すなら「この世界には存在しない」ということになるが、それではこの異世界の住民が自由に異世界に干渉しているように聞こえてくる。それはそれで面白そうな話だが、今まで見てきた世界の雰囲気的にそう言ったことは現実的ではなさそうに思える。「遠い異国」というところが、適当な落としどころだろう。


"defasダファ kailaidéケレード lysリュ mait fameisファマイ pelèパール...... Cenesti翠君, deliu mi tydiest私はもう行かなくてはならない."


 インリニアはいきなり立ち上がって、そう言った。腕時計を見てから、またこちらに手を振った。


"Ar firlexああ、そうなんだ, salaruaじゃあまた."


 翠がそうかえすと、インリニアはこちらを背にして大通りの方に戻っていこうとした。その瞬間、隣にいたカリアホが立ち上がる。


"Tooa puトーア プ!"


 カリアホの声はインリニアを呼び止めるようであった。インリニアは立ち止まっていたが、振り返らなかった。


"Aam je naaアーム ジェ ナー fo amn naaraポ アムン ナーラ. fu?"


 カリアホは何かを訴えるかのように訊いていた。言葉は何も理解できないが、口調からその訴えの強さが感じられる。カリアホの長い黒髪が広場に吹く風で少し揺れた。


"......"


 インリニアは申し訳なさそうに頭を下げた。それが彼女にとっての精一杯の返答であったかのように、一切後ろを振り返らずにそのまま去ってしまった。

 立ち尽くすカリアホは何か異様なものを見てしまったかのような表情で立ち尽くしていた。

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