#133 任せてください


 ガルタ・ケンソディスナル――彼の名前はそう言うらしい。目の前で手当を受けている青年はそんな必要は無いとばかりに平気な顔をしていた。


"Fqa ioここで deluses morliulel fuaのために kertni'ar?"

"Miss私達は niv es e'iしない dalle la nermetixal. Fqa ioここで ez morliulel veles letixo持たれる. E afnaryles nivではない felx jol wioxo vaijatren lize'c."


 傷を治療する白衣の救急隊員らしき人との会話が聞こえてくる。難しくてところどころしかわからないが、ガルタのぼやきに隊員が答えている様子だった。カリアホはというと、緊張から解き放たれてすっかり安心したのか肩から力を抜いて寝てしまっていた。

 黒の外套をまとった集団に進路を塞がれたのちに、ガルタはリボルバー拳銃一丁だけで彼ら数人を葬ることに成功していた。何の関係があるのかさっぱり分からないが、自分の目の前にはイェスカの家族で教会の指導権を握ったユミリアが居た。医療チームと共にユミリアなどの政治家じみた人間たちも集まっていた。夜中の学校の中の銃撃戦という無秩序から、脅威は取り除かれて秩序は元に戻りつつあった。


"Jazgasaki八ヶ崎.cenesti翠君...... Mi letix助けてほしい elx selene事が…… celdinoあるんだ."

"Selene助けて celdinosti欲しいこと?"


 翠の目の前にいたユミリアは顔をしかめながらこちらにそう言った。廊下の照明でそのオッドアイがはっきりわかる。困窮した状態であることは確かに分かる。だが、ユミリアとカリアホ、ガルタの関係が全く見えてこない。


"Co君に josnusnon彼と彼女の xel si ad面倒を ci falレトラで retla. Miみて tisod fgirほしいんだ."

"Harmieなんですって?"


 いきなり過ぎないだろうか。

 事情も分からず、レトラでこの二人の面倒をみてくれといわれても何をすればいいのか良く分からない。そもそも、この二人は何者なのか、何故誰かに狙われているのか。それを知らないには助けるにも無茶がある。

 ユミリアは翠が怪訝そうに彼女を見ていることに気付いたようで、バツが悪そうに目をこちらから逸らしながら、腕を組んだ。ため息を一つついて、面倒くさそうにまたこちらを見据えた。


"Misse'd我々の fenxeo食事提供 ad sietivo faut farnen esilである時 elj mi karx xelo見ること josnusnonj co'st君が. Plaxお願いだから!"

"Paでも, Siss es彼らは harmie何だったんですか?"


 ユミリアはせわしなく動く部下から紙をいくつも受け取っていた。さっと紙に目を通すと、ペンで署名して適当に近くを通った部下に渡した。


"Siss es彼らは xelkenシェルケンよ. Lu kali'aho esカリアホは jurleter gelx deliu守らなくては sesnudならない. Paでも, deliu ci彼女には lersseリパライン語と lineparineリパラオネ人の勉強 ad lipalain学んでもらう lersse必要がある. Fuaために la lex, mi tisod私は考えている ny la lex. Niss sietiv co'tj."

"Hmm.うーん"


 ユミリアは"mag, plaxお願い."と言って、苦しそうな顔でこちらを伺っている。

 語彙力が無さ過ぎて、ユミリアの言っていることが完全に分かったわけではないが、カリアホはシェルケンに狙われているということは分かった。それと、カリアホはリパライン語などを勉強する必要があるということもいっていた。もしかしたら、カリアホは一種の難民でシェルケンという勢力との戦いで逃げてきたのかもしれない。確かシェルケンは歴史の授業でも出ていた。昔からある宗教的勢力なのだとしたら、リパラオネ教の教会であるイェスカの教会――今はユミリアの教会かもしれないが――を中心とするこのユエスレオネという国と対立する宗教勢力なのかもしれない。フェンテショレーとシェルケンは関係していたのだろうか、するとユミリアの行動は納得できるものだ。カリアホはマララ・ユスフザイ氏のような存在なのだろう。

 ユミリアのような政治の中心に立つ人物が何故、ただの少女を必死に守ろうとするのか。結局のところ、彼女がカリアホを政治利用してシェルケンを弾圧しようとするというところに繋がるのではないか。ここで自分がカリアホの面倒を見ないという選択をすれば、彼女は二度と普通の生活には戻れなくなるのではないだろうか。


 壁に寄りかかって眠っているカリアホを横目に見る。赤い伝統衣装も、リパライン語ではない全く違う言葉も、文化的習慣も守ってこのユエスレオネまで逃げてきたのだとすれば誰かが守らなくてはならない。教会の人間が彼女を政治利用しようとしているならば、出来る限りいい方向に彼女の人生を手助けすることが出来るはずだ。


"Jaはい."

"alti?"


 答えが遅くて怪訝な顔をしていたユミリアの顔からぱっと力が抜ける。照明に当てられた銀色の髪が艶やかに煌めく。紅と蒼のオッドアイがこちらを嬉しそうに見つめていた。


"Mi彼ら josnusnonの面倒は xel ci俺が ad siみます."

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