初BLを読了。美しく儚げな幻影と戯れ、香る甘美に溺れよう。

全体的に綺麗な描写が印象的でした。それがまたファンタジーの色合いを濃くさせていたと思います。

自堕落で甘え上手な千遥と世話焼きな真由人との関係性がしっとりと心地よく描かれていて、作品を引き立てていたように思います。

そして、甘く広がる官能的な時間は初々しさを残しており、バランスも絶妙です。


BLはマニアックだから……という偏見があって、あまり手が出せなかったのですが、マニアックだからこそ醸成されるものがあるのではないかと思い、常々BLを読んでみたいと思っておりました。

そして、どうせなら自分が面白いと思うものを読んでみたいと探していたら、すぐに見つかってよかったです。

BL作品の中でも一種の大衆性もありながら、BLらしさを失ってなかったから読めたのかも?
(BL作品を読んだの初めてなのでまだ自問自答してる感はありますが……)

なにはともあれ、とても楽しく読ませていただきました。