第275話 秋葉原買い出し紀行
今朝は皆で名古屋名物モーニングを食べ、新幹線で東京へ。
東京駅から山手線で2駅、秋葉原を降りてすぐのホテルに荷物を預ける。
残念ながら和室の大部屋が無かったので、トリプルの部屋を3つとツインの部屋を1つだが、まあしょうがない。
何せ行きたい場所、
ディズニーリゾートとかが全く希望に出てこないうちの連中、何か変だ。
「行くですよ」
ジェニーとソフィー組が速攻で消える。
風遊美さん、奈津季さん、香緒里ちゃん、ルイスは東京甘味の旅に出るそうだ。
愛希ちゃん理奈ちゃんは渋谷・原宿方面へ行くとのこと。
そして俺は詩織ちゃんとロビーに引っ張られ、部品屋巡りだ。
「そう言えば修兄、デジタルアンプ持っていましたよね」
「あれの改造が流行っていたから2基買ったけれど、今は使っていないな。ちょうどいいスピーカーも無いし」
昔は小さいスピーカーを持っていたのだが、草刈り機を作る際警告メッセージ用にバラして使ってしまったのだ。
「ならスピーカーと導線と、あとロビーは何か買うものあるですか」
「抵抗各種とコンデンサ各種デスネ。あとは各種リレーとサーボモーターと……」
キリがない。
「親父の懇意の店があるから、まずはそこで電子部品を押さえるですよ」
詩織ちゃんについていくままに裏路地に入りビルの中へ。
入ってみると思った以上にちゃんとしたお店だ。
通路もこういう店にしては広い。
「ここは一通り何でもあるですから、まずはここで仕入れるですよ」
との事なので俺も色々見てみる。
確かにあの親父が懇意にしているだけあって、品揃えもいいし安い。
変な基盤とかも色々揃っているし。
「この安いアルデュイーノ互換機11台パック、買っておくかな」
とんでもなく安い互換機が売っているのでついついまとめ買い。
「アルデュイーノやラズパイ使うと色々冗長になるから嫌いなのです。私はPICにアセンブラ直書きする方が好きなのです」
「そんなんデバッグ面倒じゃないか」
「メモリの1ビットは血の1滴なのです」
詩織ちゃん、若い癖に流儀が古い。
「ちなみにロビーはどうなのですか」
「まずはパワーデス。力こそパワーなのデス。マイコンはオレンジピコで十分デス」
おいおい。
こっちもなかなかに極端だ。
そんな感じで三者三様の細かく怪しい買い物をしていたら。
最初の店だけでかなり時間が経過していた。
「まずいです。飯を食べに行くですよ」
再び詩織ちゃんの歩くままについて行き、坂を登り階段も上り大きい橋を渡ってついたのはホテルの中。
「ここのバイキングが安くて美味しいのです」
言われるがままに入る。
確かにバイキングで二千円しないのはこの場所なら高くはない。
そして内容は、自然食メインだがベーコンもソーセージもあるバイキング。
ああ、健全なメニューだなと思ったら。
俺以外の2人は不健全な量を爆盛りしてきた。
まあ、そうなるよな。
いつものパターンだ。
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