第146話 3種3様のオリエンテーション

 他にもサイバネ研の人造人間アンドロイドプロジェクトとか。

 3人で色々回って1時間。

 学生会室に戻ってみると、補助魔法科組はもう戻っていた。


「どうでした、補助魔法科は」

「なかなか有意義な話を聞けました。思った以上に私の目指したい方向を向いているようです」

「こっちも楽しかったのですよ。次の機会にはなんとしても転科してみせるです」


 詩織ちゃんとソフィーちゃんが情報交換。

 と、ドアが開いて攻撃魔法組2人が戻ってきた。

 何をやったのかルイス君は汗をびっしょりかいている。

 奈津季さんはいつもと変わらないが。


「奈津季、何をやったの」

「単なる攻撃魔法科的スキンシップさ。なあ」

 その言葉で全員が何をやったかを察した。


「奈津季!」

 風遊美さんの一喝。


「違うんだ。僕が頼んだんだ」

 慌ててルイス君が奈津季さんを庇う。


 模擬戦、それもかなり本格的なのをやったのだろう。

 色々言ってはいるが奈津希さんは現攻撃魔法科4年筆頭だ。

 校内で真っ向勝負できる相手はほとんどいない。

 それこそ攻撃科5年筆頭と次席の前学生会コンビとか、空間魔法の他にまだまだ魔法を隠し持っている風遊美さんとか位だ。

 いかに才能があっても入学したての一年生では荷が重い。


「確かにこの学校のレベルもカリキュラムの意味も理解した。僕は今納得している」

 まあルイス君も本心で納得しているようなのでいいだろう。


「これからどうします。そろそろ下校時間ですけれど」

 校舎内の部屋を学生が使えるのは午後6時までと決まっている。


「でも皆さん、寮に帰られるんですよね」

 詩織ちゃんの言葉。

 まあほとんどの学生はそうなんだけどさ。


「残念ながら寮住まいは私だけです」

 これは風遊美さん。


「僕らは外からの通いさ。まあ歩いて5分位だけど」

 奈津希さんがそう説明する。


「ひょっとして、皆さん入校前からこの島に住んでいらっしゃったのですか」

 詩織ちゃんが更に質問。


「僕はそうだけど、他の3人は違う。こっちへ来てからマンションを買って、共同で住んでいるんだよ。香緒里の姉の由香里さんを含めて4人で共同生活中だな」


「えっ」

 ルイス君とソフィーちゃんが驚いている中、詩織ちゃんは何故か納得している。


「成程、あれくらいの収入があればマンション位買えますね」


 ソフィーちゃんが英語で何か詩織ちゃんに言って。

 そして詩織ちゃんが何か英語で答えている。

 更にジェニーと奈津季さんが英語で何か説明。

 どれも早口すぎて俺には微妙に理解できない。


 それにしても奈津希さんや詩織ちゃんも英語を喋れるんだな。

 というか詩織ちゃんもだけど、奈津希さんはいくつ特技があるんだ。

 本当に器用な人だ。


「あ、英語の他にもポルトガル語とスペイン語も喋れるよ」


 あ、奈津季さんにこっちの考えを読まれたか。


「魔法を含めて器用貧乏さ。まあぶっちゃけおふくろがスペイン語系なだけだが」

 成程。

 

 という訳で新入生3人は風遊美さんが引率。

 そして俺達マンション組は4人で家へと帰る。

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