これだと香緒里ちゃんが考えている部分が少な過ぎて、点数低くなりませんか?
作者からの返信
コメント有難うございます。
>香緒里ちゃんが考えている部分が少な過ぎて……
魔法部分を除くとほぼ修君の作品ですね、実際。
主任の田奈先生もその事はわかっていると思います。
(後の田奈先生の態度で、”どうせほとんど長津田修の作品だろう”と思っていることはわかります)
ここから下は書くと冗長になってしまうので書かなかった設定部分の解説です。
まあこの辺の説明を飛ばしてしまったのは、説明不足とか読者に優しくないとか言われると……そのとおりですね、すみません。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
この『空飛ぶ機械』は魔法工学科の最初の課題です。なのでこの課題以降の課題とは異なる意図や目的が色々あります。
おおざっぱに言えばこの課題は、
○ この課題自体の大きな目的は”魔法で色々なものを作れる”と認識させること
であり、
○ そもそも中学卒業したての素人にそこまで難しい物を作る事はあまり期待していない
上で、
○ 実際には魔法を使った物を作る事への理解と、設計→実作→発表というサイクルの実習授業に慣れてもらえば取り敢えずOK
と設定されています。
期待されているのは実習形式の授業に慣れること、魔法という要素を使った工作物を作るという発想を持つことです。
なので概念設計を(手伝ってもらってもいいから)やってきちんと発表が出来たらその時点で評価Aをきちんと貰えます。
授業中に先生が『上級生の手を借りていい』と言ったのはその辺を踏まえての事です。
当然修君も課題の内情は後で先生に聞いて知っていますから、用や無く手を貸したりした訳です。
実際、半分の学生は概念とイラスト程度の説明図までしかたどり着けません。ただ年に3~4割位はガチな設計図を描いてきて、うち数人は実証模型か実作してくるという感じです。
なのでかなり手伝ってもらっても、実物があって、ちゃんと原理を含めた発表もして、設計と説明等を規定様式で提出できれば文句なしに高得点になります。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
という訳です。まあ上級生等に知り合いがいる人間が圧倒的に有利な課題ですが、まあその分第1回目だし評価はご祝儀相場的に高めで、そういうコネ無しでも高得点が取れるよう、ちゃんとつけられています。
説明不足で申し訳ありません。
コメント本当にありがとうございました。
これからも何かあれば何でもいいので是非お願いします。
この課題って、現時点での発想の飛躍を試したいのか、それとも、上に頼って今の常識を粉々にしてもらえなのか、それともどちらでもいいのか、によって結果が変わりますよね。
あ、早速オススメ頂いたので執筆順に拝読してます。
いいです。超好みです。
作者からの返信
早速お読みいただきまして本当にありがとうございます。
私の書き始めた頃のお話なので色々馴れない部分もありますが、どうぞ宜しくお願い致します。
>この課題って、現時点での発想の飛躍を試したいのか……
この課題はどちらかというと、
>今の常識を粉々にして
系の課題です。無論上に頼るのもいいし、個人で頑張るのも良し。
頑張り方によって個人の成長もあるでしょうし、その辺全部含んでの『魔法工学への第一歩』として設定しています。
なお点数評価は田奈主任教授の独断と偏見となります。
(と、田奈主任教授が申しております。このオヤジ虫は今後しばしば重要場面で出てきます)
旧作ですがお読みいただいて大変嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。