第4話

空は比較的な晴れ。

水色の空には、薄い埃の様な雲


今日は、

学校から帰っても塾などの用事はなく、、、


比較的。

俺の中では落ち着いた日となっていた。


、、、そうそう、毎日塾があってはやりきれない。


といっても。

宿題や、なんやかんや色々あるし、、

ひまではない。


それでも、、、

一週間のうちでは、わりかしと自由な日✨

それが今日という日であった。


、、筈だった。

そう。自転車置き場に行くまでは、、、


※※※


校舎北側の日陰。

そこには、大容量の自転車を収容出来る、

屋根のみの自転車置き場に着く。


自転車通学の俺は、のどかな気持ちでそこに向かった。

もちろん家に帰るために。


「、、⁉️💦」


俺の自転車の前で、手持ちぶたさに。

両手を胸の前に組んで空を眺めている、

あの転校生が見えた、、、、



背中が小さく見えるくらいの、

赤い大きなリュックを背負って、、。


あのリュック。

やっぱり、昨夜、見た気が、、💦


頭の中で。

ピンクの空飛ぶスクーターに乗る女の子の姿が、、映像としてリフレインされる、、


俺はまさかな、、と、頭を振りながら、

俺の自転車に近づいた。


もちろん。

『一人で』自転車に乗って帰るために、、、


「ねぇ!✨キミ!✨

同じクラスの子だよね⁇✨」


ツインテールの転校生が、

俺の存在に気付くと、声をかけてきた、、💦


明るく、伸びやかな高い声、、

、、アニメ声って言うのだろうか ⁇


この前TVで見た、魔法少女の様な、かわいい声💦



しかも、クリクリとした瞳を真っ直ぐに、

俺の顔を見つめてくる、、!💦


俺はコクッとだけ頷くのが精一杯で、、、

転校生の、ソノあまりに真っ直ぐすぎる瞳を避けるようと、顔を横に背けた💦



〜、、、恥ずかしすぎる‼︎💦

女子から。こんな、、真っ直ぐに見られる事なんて。

そんなのは、思い出すだけで、小学生以来ない‼︎💦



俺は、常に人前に出ない。

そんな生き方をしてきた、学生生活を振り返った、、、💦


なのに、、いきなり、、💦


転校生は、俺の気持ちなんぞお構いなしに、、、


「⁇、、、どうしたの⁇

わたし、、何か、、変⁇、、⁇」


転校生は、ペタペタと髪や顔を触ったあと。

キョロキョロと、自分の来ている服を見回した、、、


〜⁇💦、、変なヤツ、、💦

そもそも。さえない俺に声をかけてくる事。

それ自体が変なヤツだよ。


そう俺は思ったが


「、、、⁇💦違う、、💦

変じゃない、、けど、、、」

と。

ようやく、転校生に言った。



転校生は、ホッとした様に安堵すると、

ニッコリと笑顔になり、言ったのだ。


「一緒に帰ろう✨

て、、いきなりなんだけどぉ、、💦


実はわたし💦引っ越してきたばかりで、

帰り道が、分からなくて、、、✨」

っと、小さな紙を俺の目の前に差し出す、、💦


手書き地図、、、ボールペン書き。

俺の家の近くで、、帰り道沿だった。

手書きのその字には、妙に色気を感じる、綺麗な字だった。


「別にいいけど、、、💦」


俺は、メモから目線を上げて、

転校生を見ながら答えた、、、


「わぁ〜✨❤️

ありがとう〜✨❤️」


喜ぶ転校生は、

嬉しそうにメモを俺から受け取り、、

制服のポケットにしまった。


笑うと。

柔らかそうな頰に、小さなえくぼが出来ていた、、



改めて見る転校生は、、

小柄な女の子。黒髪のツインテール、、。

、、可愛いらしいと、、世間では言われるだろう、、、


俺も、、教室に入ってきた時から。

可愛いとは、、思っていたけど、、



え?、、この、、可愛い子と⁇

一緒に帰るの⁇

、、、俺が⁇💦


、、、マジでか⁇💦


今まで、一度も女の子と、

こういう事になった事すらない俺、、


改めて、こうなると、、

頭の中が大混乱するモンなんだな、、

俺は、改めて冷や汗をかきながら感じていたのだった💦



そして、、

俺は。可愛い転校生からの依頼を、

軽々しく引き受けた事を、少なからず。

後悔しながら、自転車の鍵を外していた、、

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