第2話
玄関を開けると、朝から今日は曇り空だった。
重い雲が空一面を覆っている。
「ダルいなぁ、、」
空を見上げながら、俺は思わず呟いていた。
俺の心と一緒。
正直、今すぐベットに戻りたい気分、、。
寝不足は、マイナス思考に働かせる。
昨日のピンクのスクーターの女の子。
あれも幻だった。俺の見間違い。
今ならそう思える位に、頭は霞みがかっていた。
昨日は、塾で過去問をひたすら見ていたから、
脳みそが、あり得ない物を見せたんだと、、、
そうだそうだ、、
欠伸をしながらも、学校に向かい。
俺は、眠たいまなこを、瞬かせながら、いつもの様に席に座ったのだった。
どこかいつもよりざわつく、クラス内。
いつもよりも、今日は何やら騒がしい。
、、妙だな、、
隣の席は、おしゃべり大好き女子。
友だちのメガネの女子に、仕入れたネタを話し聞かせている。
内容からすると、女の子が転校してくるらしい。
コレは盗み聞きではなく、勝手に耳に入ってきた事。
?この初夏に、高校で、、転校生⁇
冗談なようで本当の話らしい。
いつもの変わりばえしない、
退屈の二文字で縛られていたた空気が、
今は少しだけ明るく解けている気がした。
なんにしろ。
今日の教室は、テンションが高く沸き立っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます