猫と空飛ぶピンクのスクーター

ハッピー

第1話



ウソだろ⁈💦ナンダ⁇あれ、、⁉️💦


俺は歩く事を忘れて、目を凝らして立ち尽くしていた。


そして、いつまでいつまでも、夜空を見上げていたのだった。



※※※



明日も学校、、、


家に帰れば、、、

メシ、明日の宿題、予習、、

、、風呂もはいりたい、、、

やらねばならぬ事が満載、、


はあ〜、、


ため息の俺の頭の上。

何かが通り過ぎた気がしたのは。

そんな時だった。


何気なく空に目を向けた俺は、今まで学んできた俺の常識。

成績が伸びない悩み。


色んな全てが、吹っ飛ぶ様な光景を目にしたのだった。。



大きな金色の月夜の空をバックに、、、

スクーターに乗った、ピンクのツインテールの、、、女の子⁉︎💦

が、空を飛んでたのだ、、。


スクーターに乗ってる!!!💦

飛んでる!!!💦


俺は寝ぼけているのかと、目を擦った。


そしてもう一度、目を凝らして空を見上げて、

さらに驚いた。


スクーターで飛んでいる、その細い女の子の背中には、似合わない程の大きな赤いリュック。


正気とは思えない、ピンクの髪は

ゆらゆらと毛先を夜風になびかせていたのだ。


悠然と現れる彼女の姿の向こうには、金色の満月。


ソレは、まるで映画のワンシーンのようだった。

コレは、作られた映像なのか。

俺は夢を見ているのか?💦


目が離せないとは、、、

心をつかまれたとは、こういう事なのか???💦


あたまのなかでは、どうでもよい言葉が呟かれて続けていた。



、、それに、、

色が合わせてあるのか⁇

丸みのあるフォルム。

あのスクーターは、見事なまでのギラリと光る、

ショッキングピンクをしていた。


ブルブルと微かに動く、スクーターのハンドルには、黒い小さなシルエットが。


よくよく目を凝らして見ると、、猫だった。

ピンと背筋を伸ばし、スクーターの小さなハンドルに座っているらしかった。


ウソだろ???💦




俺はタダ漠然と、固唾を飲んでソレを見ていた。


頭の上の、高い空の上からは、

微かにだが、軽いスクーターのエンジン音が、、、💦


そして、、ソレは。

建物の影に消えていったのだった、、、


俺だけを残して。

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