修学旅行とか合宿の夜に皆で開陳し合う怪談話の類。これって、腰を抜かすほどではないけれど、確かに怖い…。そんな経験を閲覧者の皆さんも持っているのでは?本作品は、そう言う観点で、頗る愉快です。適度に怖いです。肌寒くなくなってきた今頃に丁度良い怪談です。短編にはMAX2つしか星を付けない信条ですが、3つ付けました。
僕は和製ホラーが苦手だ。背筋がぞくぞくと泡立つあの感じはやはり気持ちのいいモノではない。なのに読みたくなるのはこの人(猶さん)の文章だからだろうか……ひとつ目のお話で怖いのに何故か神的な何かの存在に不思議な雰囲気に包まれ、ふたつ目の話でガッチリ身体の一部をホールドされた。さあ〜もう後戻りもう出来ない。こんな雰囲気をたった三つのお話で体験出来るのだ。怖いことはみんなで経験しよう!さあ〜扉は開いているよ、どんな時でもね。