繰り返し見る葬式の夢。足元の地面がなくなるような不安感。

何度も何度も、葬式の夢を見るようになった「私」。
夢の内容を母に話すと、意外なことが明らかに……。

小野不由美『屍鬼』や横溝正史『八つ墓村』のような、田舎の山奥。
葬儀の描写が、土の匂いまで伝わってくるかのような臨場感があります。
刃のきらめきや、ぐるぐる回る棺。子どもたち。ふかふかの土。
弔い自体は滞りなく行われているのだと思いますが、知っている世界とは異質で、怖い。
そして、後編での意外な展開……記憶の元は解明されるのでしょうか……。