rain

rain

雨の音

主人公は強迫観念を患っている

開幕

雨の音が鳴り続ける

屋根のないバス停に人が並んでいる

先頭（上手側）から黄（年配の女）、オレンジ（若い男）、透明（主人公）、オレンジ（若い女）、黄（年配の男）の色をした傘を差している

鳴り止むことのない雨

バスを待つ主人公とその他の人々

主人公はあることに気づく

主人公は落ち着かない

主人公は無言で後ろの女に順番を譲る

オレンジの傘の男とオレンジの傘の女が並ぶ

主人公はその様子を見ている

しばらくするとその二人は傘を観客側に向け、傘を閉じる

二人のところだけ晴れる（二人とも晴れたことを演技で表現する）

二人はお互いの顔を見合わせ、笑顔になり、一緒にその場を去る（上手へ）

主人公はその様子を見ている

雨に打たれ続ける残りの人たち

主人公はまたあることに気づく

主人公は再び無言で後ろの男に順番を譲る

黄色の傘の女と黄色の傘の男が並ぶ

主人公はまたその様子を見ている

しばらくするとその二人は傘を観客側に向け、傘を閉じる

二人のところだけ晴れる（二人とも晴れたことを演技で表現する）

二人はお互いの顔を見合わせ、笑顔になり、一緒にその場を去る（上手へ）

主人公はその様子を見ている

バス停には一人になった主人公の姿のみ

主人公は以前雨に打たれている

主人公の傘は透明

主人公は傘から顔を覗かせて雨が止まないのを見ている

しばらくの時間が流れる

バスが来る（バスの音）

バスが来るのを主人公は目で追う

しかし、主人公は乗らない

何かを待っている主人公

バスは誰も乗せずに行ってしまう（バスの音）

それを見やる主人公

雨が降り続ける

そこへ一人の女性がやってくる

彼女の傘の色は水色

主人公は女性の傘の色を確認する

鳴り続ける雨の音

いろいろ思いをはせる主人公

自分の傘と水色の傘が気になる

主人公は足早にその場から離れる（下手へ）

女はその様子を見ている

女は先頭に

しばらくすると傘を差さずに主人公が戻ってくる

女の横に並ぶ

主人公は無邪気にニコニコしながらバッグから水色の折り畳み傘を出し、差す

小さな水色の傘

主人公は無邪気に何かが起きるのを待っている

しかし、何も起きない

主人公は落ち着かない

諦める主人公（しょんぼり）

しばらくして女が傘を前に向けようとする

それに気づく主人公も前に

主人公と女は傘を前に向け、一緒に閉じる

主人公は笑顔で上手に去ろうとするが、女は主人公を見たままそこを動かない

主人公があれ？と困惑していると女はいたずらな笑顔で主人公のもとにかけよる

二人は笑顔でその場から去る（上手へ）

雨は降り続けている

閉幕

雨は降り続けている