オペ
ペンギン
オペ
オペを担当する医師の男性と助手の女性と患者の男性
寝台のすぐ後ろには大きめの白いキャンパスが立ててある
開幕
照明は寝台にのみ
舞台には寝台の上に患者が仰向けで眠っている
寝台の横に助手が立っている
担当医が上手から登場し、慣れた様子で手を洗い、手袋をする
医師は手を心臓より上にあげ、寝台のもとへ
医師「・・(低めで響く声で)これから心膜切開及び縫合の手術を行います。BGM」
助手「はい」
BGM(「グロテスク」平井堅 feat. 安室奈美恵)が流れる
医師「・・・それでは切開を始めます。メス」
助手がメスを渡す
胸の上から下へと真ん中をまっすぐ切開する
助手「・・・」
医師「汗」
助手が汗を拭く
医師「メス」
メスを渡す
医師「汗」
汗を拭く
医師「メス」
メスを渡す
医師「汗」
汗を拭く
医師「メス」
助手「メスばっかやないかい!(隠していたハリセンで医師の頭を後ろから思いっきり叩く)」
医師「・・・」
助手「・・・」
医師「・・これからドレナージを行います。ドレイン(ゴム管)」
ドレインを渡す
医師はそれを患者の胸の中に差す
医師「時間は?」
助手「ちょうど2時間です」
医師「ドレナージ成功。汗」
汗を拭く
医師「・・・メス」
助手「・・・」
メスを渡す
あらぬところを切ってしまう
赤い水がパンパンに入った袋に穴をあけ、押し込む
赤い水が飛び散る(後のキャンパスに広くプシューっと飛び散るように)
医師「しまった!(袋をうまく散るように押し続ける)」
まだ赤い水が飛び散り続けている(もう一つの袋に穴をあけ押し込む)
助手「先生!」
医師「メス!」
メスを急いで渡す
またあらぬところを切ってしまう
医師「しまったーーーーー!!(新たな袋に穴をあけ、うまく散るように押し続ける)」
赤い水が飛び散る
助手「先生!血が止まりません!」
医師「わかってる!どうしよう!?(もう一つの袋に穴をあけ押し込む)とまらないよー!」
医師も手をバタバタさせて(片手は袋を、片手はバタバタ)キャンパスに赤い水が飛び散るように創意工夫して演じる(あわあわわみたいな、うわーーーみたいな、キャンパスに軽くぶつかってみたりとか)
医師「とにかく全部縫合しよう!ワイヤー!」
助手「はい!」
縫合しまくり(片手で袋を押し、片手で縫合)、血が止まる
医師「はー、はー、はー、、、」
助手「先生」
医師「大丈夫だ。何とか止めた。あとで輸血を」
助手「わかりました」
暗幕
※急いで片付け
ナレーション「約100年後」
場面はどこかの美術館
照明はキャンパスの辺りにのみ
ガイドの女性と一般人の男性と女性
ガイド「この絵は約100年前にネットオークションに出され、当美術館の元館長である伊藤が一目ぼれして入手したものです。この絵を描いた人物はいまだにわかっておらず、謎のままです。この絵からは人間の生々しさやリアルを感じ取ることができます」
男「確かに何かこう、人間のリアルな部分を力強く表現しているように見えますね」
女「素敵ねあなた」
男「あぁ、、それにしてもすごい絵だな・・・」
暗幕(もしくは閉幕)
オペ ペンギン @kenmori2
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