普通

大野城日向

普通


普通という言葉は怖い

その言葉を使えばたちまち己の水準

が明るみになってしまう

故に普通という言葉を使う時

他人にもそれを共用するようになった

人は平等というものが大好きだ

平等であることが正義だと信じている

多数派こそが正義であると疑わない

自分の正しさを証明するために

参考する意見が欲しい

そして、多数あった思想を

普通と言い

それを共用してきた

我々はその普通というものを

あたかも

自分で考えて経験して得たものと勘違いしている

言葉を良くすれば

教育と言い

悪くすれば

洗脳と言って良いだろう


真に覚醒する為には

己の普通を

今一度疑ってみることだ


疑い

暴き

悩み

苦しんだ先

最後に残ったもの

それこそが真実


その真実を知ったとき

普通なんてものは

価値がないことに気付く





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

普通 大野城日向 @ohnojo-hyuuga

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る