普段は特に何ともないけれど、よく考えると「あれ?」となる… うまく言えませんがこういうのってとても怖いことだと思います…
この子誰だっけ?いたよねたしか?記憶が作りだす怪談なのだろうか…でも、もし…いるはずのないクラスメイトが、なんて考えるとゾワッとします。あなたにもいませんか?一緒に遊んでたのに、何処の誰だか解らない友達。
淡々と語るストーリー。ラストにぽつりと呟くように述べる事実。読み終わった後、少し間を置いて、「え。やだ、こわい」、そう言ってしまう作品です。わっと驚かすようなものでもなく、血がドバーッと出るようなものでもなく、ただただ淡白な怖さがべっとりと背中について離れません。