第4話 アリアドネーは旗を紡ぐ
私の無意識をコントロールする、最大最強の外部刺激とは……
それは、
単に、
私が気付いたのは、
しかし。
他人の無意識は、私の無意識に影響を与えているではありませんか!
他人の影響は、外部刺激として考えることができます。
そして
私の自意識は、私の無意識をコントロールしていないかも知れません。
しかし、影響を与えていないはずはないのです。
他人の無意識は、確かに私の無意識に影響を与えているのですから。
私のかつての結論であったことを、もう一度書きます。
受動的に意識しているに過ぎないものなら、
人間的価値として、あってもなくても、
いや、むしろないほうが良いものなのだ。
この嫌な気持ちさえ幻想ならば、なおさら不要だ。
いいえ。
何かを生むことができるなら、世界に爪あとを残すことができるなら、
それは幻想にとどまることではありません。
価値のないことではありません。
自分イコール会社であるなら、本当の社長でなかったとしても、社長である必要はないのです。本業はロボットたちがそれなりにこなすと言うのなら、会社の「理念」であればいいのです。
私の
どうせ、それしかできないのですから。
だから、自分は、行くべき方向を指し示す、自分を率いる旗手でいよう。
なんとも青い結論ではありますが。
それが、私にとっての「自分というモノ」、なのです。
自分というモノ 尻鳥雅晶 @ibarikobuta
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