「黒い穴にはご用心」

今回の作品は「人間の欲望から出来る黒い穴」というテーマでしたが、欲望に満ちた異世界に召喚された二人が「穴」の攻略に挑む姿が美しく、やっかみを入れてくる鳥のキャラも最後では良いものとなり、綺麗に纏められている作品と感じました。

この世界の住人は全て強大な「欲」を持っていましたが、それは異世界に限らず現代でも同様です。

そういったメッセージ性が強い作品として、私の頭には印象がこびりつきました。

表現では、りえりーと黒田の犬猿に割り込む召喚者抹殺のための刺客で「三角関係ってそっちかよ!」と思わせたり、時空の歪みによりわたるが「膿」まれてしまったりと、読者を驚かせる演出が多々あり、とても面白かったです!続きが読みたいと思いました。

追伸:ラストシーンで食べていた焼き鳥とはまさか……。

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