穴があったら入りたいとは言うけれど

まさか穴がほんとに出来るとは思わなかったのです―。りえりーはとある商社の新人社員。鳥の羽を拾ってペンにしようかといろいろ考えている姿をあこがれの上司、黒田穴太郎に見られてしまう。恥ずかしい、消えてしまいたいと思った瞬間。 ぽっかり穴があいてりえりーは別の世界に飛ばされてしまう。そこは穴があったら入りたいという言葉が現実化してしまう世界だった。あちこちにある穴。突然現れたどこか見覚えのある謎の少年とりえりーを追いかけてきた黒田との三角関係。さて、りえりーは元の世界に戻れるのか。謎の少年の正体はという童話のようなお話。あちこちにある穴はその人の恥ずかしさでサイズと深さが変わるという世界で元の世界に戻ろうと恥ずかしい体験を何度も試すりえりーのメンタルの強さに感動しました。

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