最初は、よく見る異世界ものだと思ってた

最初は、よくある異世界ものの小説だと思って読んでいました。
ド底辺にいた主人公が、顔を上げ、歯を食いしばり、成長していくその様子は……こう言ってはなんですが、まだ若く、勢いばかりが目立つ文章ながらも目を惹かれ。どんどん読みすすめられました。

それが、おかしいと気づくのは最後の数話。

文章が緻密に変わり、読み手はまんまと物語の中へ引きずり込まれるのです。
悔しさと、切なさと……ほんの少しの希望を抱いて。
物語は終局を迎えます。

ぼくが、最後に得たものと、あなたが得るものは違うかもしれない。
でも、確かに同じ物語をみたぼく達は、同志となるでしょう。

是非あなたにも読んで貰いたい。

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