とある女性の思い出話し

17歳の仕事

もうこれ以上辛い思いはしたくない。自分を惨めに思いたくない。

一刻も早く！

そんな時思いついたのが、エンコーと呼ばれるやり取りだった。以前携帯サイトを使い、お小遣い稼ぎに売春をする主婦の闇、というニュースを見たことがあったのだ。

容姿に自信はなかったけれど、この時は不思議とそんなこと考えもしなかった。ただ、とにかく早くお金が欲しいと強く思った。

この時私は誰でもいいからとにかく女子高生と付き合ってみたい、という最低な男と付き合っていて、ヤリ逃げをされたばかりだった。

今ならわかることも、当時は分からなかった。ただ甘やかしてくれる男がいるというだけで、味方ができたようで心強くなっていた。その存在が理由もわからずにある日突然消えてしまい、ヤケを起こしたいという気持ちも強かった。

でもきっと、これは誰にも理解されない私のただの屁理屈だろう。