明らかに怪しい会社とその寮で、この出来事はあったのだ――。
この物語は主人公が胡散臭い求人に向かうところから始まる。
そうした職業追体験とでもいうべきか、そちらの意味での裏世界。
そんなブラックも真っ青な労働環境と、寮自体が持った別の意味での裏世界が、二重の意味で読み手を引っ張っていってくれる。
実体験の記録として仕上げられた語りは、しっかりとした描写で書き上げられていて、ついつい読み進めてしまうことでしょう。
あやしくブラック過ぎる職場に囲われてしまう恐怖と、寮における黒い夜に興味が惹かれたのなら、是非読んでみては如何でしょうか。