兄を殺された少女が、己を偽り、敵地に乗り込みます。さて、『偽った』のは性別――服装だけだったのか。いずれ己の手で死に追いやらなければいけない相手達との触れ合いの中で、彼女は戸惑い、考え、己の気持ちを探り当てて、戦うことを選びます。その相手が誰か。何のために戦うのか。是非その目でご覧あれ。繊細な言葉たちで綴られる物語はとても幻想的。一つの世界にどっぷり浸かれる物語をお探しの方にお勧め致します。