魔王討伐を成し遂げた勇者が、失踪した他国の勇者の足取りを追いながら、魔王や魔王を倒す存在である勇者とはなんなのかを探っていく。神や世界の秩序というシステマチックな設定の中で、「魔王とは」「勇者とは」という謎を追いかけていくのが楽しい。勇者である主人公にとっては、自分の未来を知ってしまうかもしれないという恐怖も垣間見える。
物語が進むにつれて仲間が増えてきて、にぎやかになってきた。今後の展開が楽しみだ。
文章がとても読みやすくて、一人称に不自然さがなく、適切な場所で適切に情報が明かされる。余計な描写がなく、物語がさくさく進むので、快適に読める。
※「第15話 魔装具職人カッツェ」まで読了