第2話
彼と電話が終わった後、私は彼から勧められた音楽アプリを開いていい歌を探していた。フッとある歌が目についたので聞いてみるとメロディーや歌詞が私の何かを刺激した。それを聞き終わらないうちにネットでその曲を作った人を検索して本家
を聞いてみた。時間を忘れるとはこのことだろう。ついさっきまで知らなかった人
の歌と声に魅了されてしまった。聞き終わるころには私は涙を流していた。
悲しい曲とかではなくただただ感動したのだ。心に突き刺さる歌詞耳に入ってくる独特な歌声。すべてが私の心を掴んでいた。ドキドキして胸が苦しくなる。
あぁ、この気持ちは何なのだろう?わからないけど今だけはこの歌をずっと聞いていたかった。そう思い私は再生ボタンに手を伸ばしていた。
この人の歌はきっとこの人の気持ちや表した言葉なのだと聞いているうちに理解した。そう思うと彼のすべてが知りたくなった。おかしなことなのかもしれない。
でも、今だけはこの声に酔いしれたい。
周りなんて見たくなかった。私は目をつむり音に耳を傾ける。
これが、私の小さな恋の始まり。
手が届くのなら 雨音 @AMR
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