短編小説『限りない世界』

めたっち

短編小説『限りない世界』

そんなの嫌だよ!絶対!嫌だよ...っ


僕らの日常はその日から変わったのかもしれない。いや、世界が。


いつも通りに朝ご飯を食べ、学校に行き、帰り、夕飯を食べ、お風呂に入り、寝て、起き

て、そう、それこそがいつもの変わらない日々だった。


でもそんなのは一瞬で終わった、それは、朝起きた直後だった。


いつも...毎日一緒にいた親友がだった、変わり果てた姿で、入院をしていた。


その親友の親から電話が来て、聞いたときはショックだった...いいやそれだけじゃない、悲しさもあった。


それはまた二つだけでなく、いくつもとあった、だがそれは分からない。でもこれだけは分かる、すごく心が痛いということ。


それからというもの、毎日がすごく重くなった。なぜかは分かる。でも、どうしてかは分からない。つまり矛盾ができているということだ。


因みに、親友の入院の原因は病気だった。すごく重い、病気だった。


しばらく看病をしていたが、吐血などの症状などおちついてきたらしく、親友の元気が出てきた。


だがしかしその幸福はまた一瞬で過ぎていった。

一ヶ月後、事態が悪化したのだ。


し『先生!僕の親友は大丈夫なんですか!!先生、どうなんですか!』


先『色々検査をしていたところ、病気が悪化していた、残念ながら、もう遅いと思われる。』


すぐに近くに行き、


し『おい親友!!お前まだやることいっぱいあるだろ!?将来の夢だってたくさん希望があって、すっごく努力してたじゃんかよ!!なんでだよ!どうしてだよ!』


新『ごめんな、俺いってなかったもんな、でもそれは、しゅうやが悲しまないように言わなかったんだ...本当にごめんな...』


親友を見ると、涙をこぼし、何かをいいたそうに僕のほうを見ていた、だがそれは、とても優しい目でとても悲しそうだった、


し『そんなの嫌だよ!絶対!嫌だよ...っ』


新『おい、お前、聞いてくれるか?』


し『なんだよ、なんでもいっていいぞ....』


新『俺の夢...っ..いや、限りない将来叶えてくれないか?』


し『えっ?』


そこでしゅうやは思った、あの時、悲しかったんじゃない、悔しかったんだ、あの心が痛いのは、こいつの未来が叶えられないと思ったからなんじゃないかと。


新『ぐっ...!!ゴホンッ!!ガハッ!!』


親友はとてもひどい吐血をしていた、これ以上ではもう死んでしまうんじゃないかというぐらい。


し『おい!大丈夫かよ!!おい!!!』


新『そうだ、最後に言いたいことが...ゴホッゴホッ...』


し『なんだよっ...早く言えよ!!』


親『生きているって言うことは存在しているってこと。存在しているってことは、世界にいるってこと。』


主『どういうことだよ?』


新『つまりお前は限りない世界にいるっていうこと...』


この言葉を最後に、静かに眠りについた...


そう、その日から日常に忙しさがあり、楽しさがあり、嬉しさがあり、と感情的になったのかもしれない。


だが今でも、時々不思議に思うことがある...そう、親友がいった、限りない世界について。

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