4話 理由
まず、なぜ就職と言う道を選んだのだろうか?
それは、大学四年生になり、周りが始めたからだ。
そして、特に目的もないのに、就職せずフラフラするなんて、絶対にありえないと思ったからだ。
国への税金も支払いをしなければならない。
就職はしなければいけない事なんだ。そう思っていた。
ただ、自分には就職活動の目標がなかった。
じゃあ、皆がよくやっている「営業」で頑張ろう。
ただ、職種を決める前に、母親から先にこんな事を言われた。
「あなたは、営業! 今まで育てたのは誰だと思っているの?あなたの特性は、私が一番良く分かっている。」
この時から、職種も自分で決めた事なのか?それとも他人が決めた事なのか?
よく分からなくなっていた。
就職はしなくてはいけない。
だから、頑張って就職活動をした。
頑張って頑張って就職活動した。
それで、やっと内定をもらった。
「やった!やった!」気持ちは舞い上がった。
そして一週間後、内定した会社から書類が届いた。
喜びで舞い上がってしまっていたから、正常な判断が出来なかったと今は思う。
よく考えずに入社を決めてしまったのは、あれだけ辛い思いをした就職活動をしたくなかったからだ。
けどその時は、「きっと大丈夫。あれだけ頑張ったんだから。頑張りの結果だ。」と自分に言い聞かせた。
そして、残りの学生生活は遊び尽くした。
楽しかった。将来は安心して働いていける。
就職して、お金を貯めて、好きな事をたくさんやろう。
そう思って残りの学生生活を過ごした。
そうやって、未来の予想図を描きながら、
ワクワクしながら、卒業まで待っていた。
君に何がわかるんだい? @winterman
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