3話 転職活動
転職活動を開始した。
ただ、短い職歴で合った為に、どこも門前払いだった。
「短いのに、判断できるわけないだろう?」
「自信家なのwww?自己中だねwww」
「会社の費用を無駄にした事覚えてる?」
「反省してないね。」
口々に言われる事は、思ってもいない事だった。
世間って、こんな感じなんだ。
一度軌道から外れると、こんなに言われてしまうんだ。
やりたい事がある事を伝えれば
「会社はやりたい事をやるとこではない。」
事情を伝えて、頑張りたい事を伝えても
「耐えられない子を、入れるわけにはいかない。」
一体、どうすればいいんだよ。
こんなに世間から否定されて、
こんなに世の中に復帰する事が難しいなんて
ああ、つらい。つらい。つらい。
世の中を理解していなかった自分への反省。
どんな状況であろうと、言い訳せず立ち向かえばよかったのか。
、、、、、ああ世の中って何なんだろう。
働くって何だろう。
どうやって、これから生きていこうかな。
そう考え始めてしまった。
新卒前は、働くって言う事へのイメージが一切ついていなかった。
苦しくても、なんとかやっていけるだろうと思っていた。
けど、実際、入社してみると、異質な環境だと感じてしまった。
だから、そこに自分が染まる前に、出ていったんだ。
でも、世間の目から見たら、それは、ただ逃げただけだった。
だから、入社させたくない。
ああ、俺は選択を間違ってしまったのだろうか。
どうして、耐える事が出来なかったのだろうか。
急に足元に穴が開き、永遠と落ちていくイメージ。
つかまる所もなくて、周りは真っ暗。
自分の存在すら認識できない。
このまま、落ち続けていくだけなのだろうか。
そもそも、なんで就職した?
生きる為? それとも、やりがいを持つ為?
なんで、今、結局サラリーマンに戻ろうとしているのか?
どうして、また就職しようとしているのか?
疑問は増えるばかりだ。
僕は、転職活動をしながら、自分の事を考え始めた。
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