パストラルというのは初耳でした。
なるほど、やはり人間の本質が変わらない限り同じものが求められるのでしょう。
むかし吉田兼行が「愚かな人間ほど突飛な名前をつけたがる」みたいな事を言っていて、現代でもそれが当てはまっている件なども、なるほどなー!と一頻り感心したものです。
あとなろうの小説についてですが、少々違うのかな?と感じました。
最近ちょこちょこ聞くのが「誰得展開」とか「突然シリアス」という言葉。
言葉そのものが違っても中身は同じで、どうしてそうなるの?という話。
なろうあるあるなのが、スローライフっぽく生活をしていたら突然村が焼き払われた!とかあります。
こういった作品は読者の中で読んでいて「この作品は優しい世界だ」と理解していたのに、実はシリアスだ!となって「求めていたものと違う」といったカテゴリーエラーになるのではないかと。
最初からヘビーでシリアスな世界で書き始めると、読者はヒロインぽいキャラが死んでも驚きや悲しみがあっても、感想欄が批判だけで埋まることはないと思います。
奇を衒った事をするよりも、最初からこの作品はこういうものだ、と見せていくことが大切なのかもしれません。
ちなみに自分はマブラブという作品は大嫌いでした。
最初のゲームですが、学園物としてハッピーエンドを迎えたら今迄の話はほぼ無かったことで、いきなり世紀末戦争物になるのです。
確かに驚きはあるでしょうが、それ売り出す前の情報と違うじゃん、こんなの求めてないよ!と詐欺にあった気持ちでした。
このハッピーエンド意味ない、ごみじゃん!って公式にぶっ叩かれたわけで。
受け手によりけりですが、変化球はリスクが高いのだろうと感じます。
作者からの返信
>人間の本質が変わらない限り同じものが求められる
なろうはバッシングもされますが、流行には、そういう側面があるのでは、と思います。
>最初からこの作品はこういうものだ、と見せていくことが大切
管理人も、コンテンツに没入するタイプなので、これについては、とてもよくわかります。マブラブ的な世界急展開をやられたら、怒るタイプです。
おっしゃる通り、商業作品は、パッケージングが大切でしょうね。
読者の期待にこたえて、予想を裏切る、というのが理想なのでしょうか。
主人公が強いこと自体はいいのですが、個人的には、
「主人公以外の主要人物が酷い目に遭う作品」
「主人公以外の思考が間抜け、または軽率、短絡的」
「主人公以外が弱すぎる」
になってしまっている作品は、読んでいて辛いですね。
「オレ強え系」は、ちょっとそれになりがちで。
「これって主人公だけがまともなのでは?」と思う作品がたまにあります。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
アニメ化されるほどの人気web小説でも、ネットではそういう感想を見かけることありますね。
読者によっては、「主人公以外が弱すぎる」というのをまさに求めていたりすることもあると思います。
管理人は、ドラマチックな展開が好みなので、そういうのはどうか、と思うこともあります。
書き手としてはなかなか難しいところです。
これは嬉しい!
主人公は強くてもいいけど、読者が共感できるような登場人物は、必要なのかもしれませんねえ。