ラノベのターゲット選定って、難しい
ラノベのターゲットは中高生(あるいは10代後半)と言われている。
ラノベ公募の要項にも、そのように書かれている。
ならば、書き手は、中高生をターゲットにすべきなのだろうか?
でも、購入者の中心は、20代~30代ではないか、と言われている。
「ライトノベル 読者 平均年齢」でググるとソースがでる。
それによると、10代の購入者は、全体の10~20%しかいないらしい。
10代の購入者は、全体の10~20%。
あれれ。
ちょっと話が違うくないでしょうか?
つまり、売上の初動を決めるのは、メインターゲット以外の「大人層」だ。
30代の一人暮らしは金に自由があるから当然かもしれない。
この世代にとっては、ラノベはワンコインそこそこで楽しめてしまうリーズナブルな趣味である。
それでも、ラノベレーベル側は、「10代後半向けのエンタメ小説」という建前は崩していない。
なぜだろうか。
大人が主要購買層なら、それに合わせた作品にすべきじゃなかろうか?
いい歳をした大人が、中高生向けコンテンツを楽しめるのだろうか?
週刊ジャンプの場合で考えてみると分かりやすいかもしれない。
週刊ジャンプには、女性読者が多い。
それは「キャプテン翼」「聖闘士星矢」「幽遊白書」の時代からの伝統である。
少年向けに書きつつ、女性読者をつかめばヒット率が高くなる。
ジャンプ漫画家も、昔からそれをよく理解している。
もう一度本題に戻って、では、ラノベを書くには、どこをターゲットに絞ればいいのだろうか?
10代後半か。
それとも20代~30代か。
ジャンプの場合、大きな人気を集めているのは、メインターゲットを10代男子にしつつ、女性人気も取り込める作風だ。
10週打ち切りのかかった新シリーズなら、女性人気も狙うのが効果的だ。
逆に、女性人気も取り込めないものは人気が出にくい傾向がある?
このジャンプ流の手法を取り入れるなら、ラノベなら、あくまでも10代後半に向けて書きつつ、オッサン層にもアピールできるようにするのがよさそうだ。
女性視点でも楽しめればさらによい。
女性ファンもつけばビブリアみたいに人気が加速するかも。
前にも書いたように、いい歳をした大人でも若者向けコンテンツは楽しめる。
40代の管理人についていえば、40代向けのコンテンツより、中高生向けコンテンツの方が面白かったりする。
30代40代なんて、人によって個人差がありすぎて、同世代の他人の話には共感できないことが多い。
10代は、義務教育のお陰で、個人差があまりない。
だから、10代向け、というのは書きやすいし共感を得られやすい、ってこともあるだろう。
他にも重要な購買層分析がある。
年齢層以外にも、オタクと一般人とリア充で購買層を分類することもできる。
オタクと一般人では感性が違う。
一般人は、オタク的「萌え」は許容しないことが多い。
萌え絵の表紙の文庫を、一般人が口コミで広めるわけがない。
つまり、ラノベを書くにあたって、年齢層だけでなく、オタク向けなのか一般人向けなのか、はっきりさせなくてはならない。
10代の一般人向けに書くのか?
30代のオタク向けに書くのか?
開き直って全人類を対象に書くのか?
う~ん。
結論をいえば、ラノベのターゲットを考えて書くのは、かなり難易度が高い。
セグメント化を進めれば、ニッチなものになってしまう。
何も考えずに、ちゃっちゃと書いたほうがいいのだろうか。
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