学園モノとファンタジーという二大潮流

ラノベの二大潮流といえば「学園モノ」と「ファンタジー」がある。

別の分類でいえば、「ラブコメ」「バトル」という二大潮流もあるが、それはさておいて。



自分が投稿を始めた3年前あたりまでは、新人賞の中では「学園モノ」が一大勢力を持っていた。

調べたら、受賞作の7割か8割くらいが「学園モノ」だった覚えがある。

(※正確な調査ではないので、あしからず)

そこで自分も初めの頃は、「学園モノ」ばかり書いていた。




当時はファンタジーがすごく弱く見えていた。

ファンタジー作品を募集しているのは「富士見ファンタジア」ぐらいではないか、といった印象だった。




それがここに来て、急速にファンタジーが増えた。

「学園モノ」は以前ほど目立たなくなってしまった。

「学園モノ」は前ほど売れない、というラノベ編集者のツイートも見たことがある。


いうまでもなく、それは「小説家になろう」の影響だ。

いわゆる異世界系ファンタジーである。

もちろん「なろう」では、異世界要素のないファンタジーも人気だ。

ひっくるめて、「なろう系ファンタジー」とでも呼ぼうか。




この急激な変化を見ていると、「なろう系ファンタジー」も、どこまで流行が続くのだろうか、という気がしてくる。

いまのところ、「なろう系ファンタジー」ブームが終わる気配はない。


たとえば、「小説家になろう」の異世界ブームは、「そろそろ終わるのではないか」、と言われ続けて久しい。

最近はアニメでも「なろう」原作が増えている。





しかしながら、書き手からすると、「学園モノ」の方が「ファンタジー」よりもずっと書きやすい、っていう事情もある。

ファンタジーはオリジナリティのある設定を考えるのが大変だ。


新人賞の場合、「設定のオリジナリティ」という余計な評価項目がつく分、ファンタジーは不利なんじゃないか、とすら思う。




「学園モノ」の復活はあるのだろうか。

管理人は、大いにあると思う。


例えば「君の名は」のようなセカイ系学園モノとか。

タイトルに「君と僕」のタームが入っていたり、タイムリープ要素があったりするやつだ。


書き手からすると、セカイ系のほうが楽なので、それはそれで悪くはないと思う。

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