フェイト・ビギン・アラウンド ~動き出す運命~

プロローグ

千年前、ある日それは現れた。

その者達はある特殊なを持っていた。

それはと呼ばれるものだった,,

 

✖   ✖   ✖

 

とある村にて…

嵐の風が吹き荒れ、雷の音がとどろく夜。

けたたましい声が村の小さな診療所に響いていた。

「おい!急げ!母子ともに危ない状態だ!」

「母体と、腹の中の赤ん坊の容態はどうだ?」

そして、そんな診療所しんりょうじょの小さな病室の中に入って来た男が隣にいた、医者の男に聞いた。

「ダメですね、母体の身体の機能はいちじるしく低下しています」

「そうか」と返した途端。隣にいた人物はゆっくりと慎重につぶやいた。

「でも...子供の方は回復しているんですよ」

それを聞いて、病室に入って来たは驚いた。

「なに?!子供の方は死んだって」

「さっき、急に息を吹き返したんですよ」

そう言い終えた途端とたん、病室に一人の男が飛び込んできた。

「つ...妻の容体は?!」

突然、病室に入って来た男に一人の医者が、あせった様子で尋ねた。

「あ、あなたは誰ですか!?」

「今、苦しみながら出産している母子の夫でもあり父でもある者だ!今はそんなことより、お腹の中の赤ちゃんは?!どうなっているんですか?!」

そんな雰囲気の中、男に一人の医者が近づいて言った。

「母体の方は...もう無理でしょう」

「そんな......嘘だ.....くっ......うぅぅぅ」

男はその場でひざから崩れ落ち、かなしみとくやしみの涙を流した。

その後すぐ、母体は息を引き取った。

そして、赤子は助かった。




そして、この赤子こそ、この物語の主人公のジドル・テグスターである。



✖   ✖   ✖

この物語ものがたりは自らの運命をひらく少年の物語である。

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