第2話 狂い出す歯車

 辛い看護学校生活と人生で一番真剣に取り組んだ看護師国家試験を終え、無事に私は看護師になりました。就職は市内にある県立病院。もちろん公務員でもあり、夜勤手当も付くと給料は良かったです。しかし、仕事量はすごく新人の頃はしんどかったです。給料も何も要らないから、早く辞めたい。としか思っていませんでした。二ヶ月近くで数キロも体重が減り、笑うことも出来ず、いつの間にか泣いてしまうという精神的に不安定な状態が続きました。しかし、家族の支えもあり、なんとか1年目を終えました。あの頃は本当に苦しかったです。仕事で自殺する方の気持ちが分かりました。何のために生きて働いているのか分からなくなるのです。通勤中の自分の車が事故らないか何度も願いました。いっそのこと楽になりたいと。

 そんなこんなで看護師2年目。ある程度仕事にも慣れ、職場の人員も変わり、金銭的にも余裕がある。そうすると人って不思議と遊ぶのです。ユキも県外の看護学校を卒業し沖縄に帰ってきて別の病院で看護師として働いていました。ユキの住んでいるところは沖縄一の繁華街にあり、休みが被ればユキのところに行って飲み歩いて泊まってそのまま夜勤に行く。という生活を送っていました。ちなみに、それまで一度も彼氏もいなければセックスなんてしたこともない私です。しかしユキは経験豊富。飲んで出会った男性とセックスしまくっていたのです。私とユキは飲んで男性の家に数人で泊まって男性とユキはセックス。私は経験もなく雰囲気から拒否反応が出ていたのかそういうことにはなりませんでした。しかし、そういうことしているユキが羨ましいという気持ちもあり、どうしたら処女を卒業出来るのか、毎日悩みました。今思うと、彼氏

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