第4話

─ 翌週 ─

「おはようございます。みなさん、今日は課題テストがありますね。時間は国語と英語が60分、数学が90分になっています」

うへー。ながっ!絶対寝る。うん。寝るに決まってるよね!

「えー。見直しをしっかりして、最後まで解ききるよう頑張りましょう。SHRはこれで終わりにします。日直号令。」

きりーつ、きをつけ礼。

ザワザワザワ

「相川さん、相川さん勉強得意?」

小原くんに話しかけられちゃった。やっぱりかっこいいなー。

「んー。ふつうかな?」

「いーや、この子の普通は普通じゃないわよ」

「彩音!」

ニヤニヤしながら言ってる。やばい、バラされる。

「え、そんなにやばいの?」

「そりゃあもう!」

「ちょ、彩音!何いってんの!いや、小原くん私は普通だよ!」

「ちなみにどっちのやばいか聞いてもいい?」

もー!無視しないで!二人で会話を進めないでおくれ…

「んー…じゃあ、京之介くんは勉強得意?」

「俺?まぁ輝よりは出来るかな?」

「京ちゃんちょっとストップ!俺いきなり名前出されてるし!それにそれだと俺がすげえバカにされてるみたいだよ!」

「実際馬鹿だろ?」

「ぐっ……」

おもしろ。

「ふふっ」

あ、やばい、笑っちゃった。

「えええ!相川さんまで!」

「どんまい、輝」

小原くん、すんごいニヤニヤしてるじゃん。あれは絶対楽しんでるな。

「えー。なんか俺悲しい…」

「さ!テスト頑張りましょうか!」

彩音の切り替えの早さよ。

「そーだな」

「そーだね!」

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color pencil 檜山理瑚 @ricopin

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