第2話
渡英する前に、父が小学生で転校となる私たちの学校の候補を見つけてくれていた。
せっかくロンドンに来たのだからと両親は考え、英語が学べるインターナショナルスクールを候補としていた様だ。
渡英した翌々日、私たち兄弟と母は電車で少し行ったところにあるその学校を見学しにいった。とても小さい学校で、お家のような学校だ、というような印象が初めてその学校を見た印象だ。2階建てで、それぞれの教室も日本ほど大きくなく、その中には、髪の色も、肌の色も異なる子供たちがいた。東京に住んでいたとき、外国人を目にする機会はほとんどなく、色んな人種の人がいる、それだけでとてもショッキングな出来事だった。
私はこの学校で、学年をひとつ落とすことを提案される。
英語が全く出来ないと、小学6年生だと授業についていくことが大変だと校長先生が判断したからだ。弟は小学3年生だったため、そのままの学年で通うこととなった。
Returnee. @classicbear
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