コーヒーをひとくち飲めば梓弓はるけき国し思ほゆるかも

【読み】

 コーヒーをひとくちのめばあづさゆみはるけきくにしおもほゆるかも


【語釈】

 梓弓――「い」「いる」「ひく」「はる」「もと」「すゑ」「つる」「よる」「かへる」「や」「音」などにかかる枕詞。[参考:精選版 日本国語大辞典]


【大意】

 コーヒーをひとくち飲めばはるか遠くの国が思いやられることである。


【附記】

 コーヒーの高い香りを嗅ぐとき海のはるか向こうの豆の生産地が偲ばれる。


【例歌】

 浅茅原あさぢはらつばらつばらに物思ものもへばりにし里し思ほゆるかも 大伴旅人

 沫雪あわゆきのほどろほどろに降りしけば奈良の都し思ほゆるかも 同

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